4月11日(水)、笠井さん、和田さんに続いて取材したのは、ソニー銀行の河原塚さん。ソニー銀行は、銀行というお堅い業種であるにもかかわらず、ネット専業で個人向けという性質と、ソニーという企業体に流れる遺伝子があいまってか、ユーザー視点に立った情報発信を積極的に行っており、ポッドキャスティングまで配信しているという徹底ぶり。さらに、何も知らずに同日にお伺いしていた僕がアホに見える感じですが、サイトの制作はこの日最初の取材先であるミツエーリンクスさんが担当しており、直前に取材した和田さんも一時在籍していたことがあるのだとか。

当初は NIKKEI NET や asahi.com で展開した提携広告が成功したとのことだったので、そこを中心にお話をお伺いするつもりだったのですが、少しお話を伺ってみると、どうやら「見込み顧客にとって有意義な情報発信をする」という目的が先にあり、たまたまそのコンテンツを配信する媒体が NIKKEI NET や asahi.com だっただけ、ということがわかってきて(何しろその取り組みは 2003 年頃からのことで、当時は Feed 配信なども一般的ではありませんでした)、俄然興味が出てきました。銀行のような業種でも、やはりネット専業で個人向けのみでの展開となると、やはりユーザーにとって有意義なコンテンツを配信することが重要であり、そうした取り組みをきちんとこなしている、ということだったのです。
例えば from MONEYKit ポッドキャスティングは銀行初のポッドキャスティングだそうですが、これを 2005 年の 12 月には開始しているというのですから、情報発信に対する姿勢は生半可なものではありません。河原塚さんのお話によると、社内でも「情報を発信しろ」といわれるような企業体質だそうで、ポッドキャスティングの企画もすんなり通ったとのこと。ユーザーにとって価値のある情報を提供し続けることによって、着実に成長を続けているのが印象的でした。資料を見せていただいたのですが、ネットだけで展開している企業にありがちな波(ネットで展開する企業の多くは強烈な急成長期があるのが普通)はほとんどなく、着実に着実に実績を伸ばしてきた歴史を見ることができました。
企業が取り組むことのできる情報発信のあり方や、コンテンツに合った配信媒体の選び方など、興味深い話がたくさん聞けたのですが、この取材日記ではとりあえず伏せておきます。後日資料が僕の自宅に送られてくるそうなので、それに目を通してから、機会があればまた紹介しようと思います。
ちなみに、今回の取材対象である河原塚さんは、ある程度の情報を公開しながら出版の企画を進めるという現在進行中の僕の取り組みに大変興味を持ってくれていて、そうした「変なことをしている人に会ってみたい」という動機から僕にオファーをくれたという経緯だったそうです。誰が興味を向けてくれるかはわからないけれど、とりあえず誰もやっていないことをやってみよう、という僕の姿勢が、ソニー銀行さんのそれと一致していたのだそうです。なんだかとっても光栄な、ちょっといい気分が味わえた瞬間でした。
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