3本立ちと5本立ち胡蝶蘭の値段相場を通販18社から調査

胡蝶蘭の値段は花の数で決まります。花1輪あたりおよそ700円が相場と言われ、花が30輪ついた商品なら21,000円前後、50輪ついた商品なら35,000円前後、といった形でおよその値段を見積もることができます。この見積もり方がどこまで正しいか、胡蝶蘭の値段相場を18の胡蝶蘭ネット通販サイトから調査しました。調査をふまえた最安サイトやおすすめサイトも紹介しています。

1 胡蝶蘭の値段の違いは輪数（花の数）の違い
2 ネット通販18サイトの値段を検証
3 胡蝶蘭の通販で最安なのはこの2店
4 高価でも価値のある手渡し配達
5 相場通りの価格で配慮の行き届いた胡蝶蘭は？
6 まとめ
7 脚注

ご案内：この記事では胡蝶蘭そのものの値段に着目した調査結果を紹介しています。取引先の慶事に贈るお祝い花としての胡蝶蘭の相場金額（いくらの胡蝶蘭を贈るか）の調査結果は別の記事で紹介しています。

胡蝶蘭の値段の違いは輪数（花の数）の違い

胡蝶蘭の値段相場はかなり明確で、社長さんや秘書さんなどで胡蝶蘭を贈ったりもらったりし慣れた人なら、ひと目見ただけで「ああこれは3万円前後だな」などということがわかります。では、その人たちはどのように金額を見積もっているのでしょうか？

大輪の胡蝶蘭の値段は輪数（花の数）に比例します。相場は宅配便配送の通販で1輪あたり700円前後、お花屋さんの手渡し配達で1輪あたり1,100円前後です。立ち数（3本立ちや5本立ちなど）も、花の色（白やピンクや赤リップなど）も関係がありません。

3本立ちの45輪（1本あたり15輪が3本）も、5本立ちの45輪（1本あたり9輪が5本）も、同じく700円*45輪で31,500円前後の値段がつきます（通販の場合）。とても簡単ですよね。多くのネット通販サイトでは商品スペックに「n輪以上」や「n輪保証」などといった表記がありますが、その表記がある理由は、総輪数で商品の値段が決まっているからです。

上の写真を見てもわかるとおり、胡蝶蘭の見た目は輪数によって大きく変わります。輪数が多いほど豪華で見映えがし、存在感を放ちます。また、たくさんの花をつけさせるためには栽培環境の整備も含めて技術や手間が必要になります。このため胡蝶蘭の価格は、輪数に比例して高くなっていくのです。

ネット通販18サイトの値段を検証

そもそも「1輪あたり700円前後」というのは胡蝶蘭の価格相場の実際と合っているのでしょうか？それを検証するため、検索結果や広告で存在感を示している胡蝶蘭のネット通販サイトを18サイトについて、一輪あたりの価格を調べ、散布図に表してみます。

調査対象サイトの一覧

調査対象とした通販サイトは以下の18サイト（順不同）です。調査日は2023年12月1日で、数値はその時点のものを使用しています。1輪あたりの値段を算出するにあたっては、送料（全国一律でない場合は東京都内への送料）を含んだ総額から算出しました。

花秘書（株式会社ピーカチ）¹
胡蝶蘭園.com（ワークゲート株式会社）²
はなやか（胡蝶蘭コマース株式会社）³
ベストフラワー（アクセス・アイ株式会社）⁴
らんや（有限会社黒臼洋蘭園）⁵
hitohana（株式会社Beer and Tech）⁶
ふじみ野ラン園（有限会社大澤洋蘭園）⁷
ヒカル・オーキッド（有限会社ヒカル・オーキッド）⁸
HanaPrime（株式会社HanaPrime）⁹
プレミアガーデン（株式会社PREMIER GARDEN）¹⁰
ビジネスフラワー（ワールドコーポレーション株式会社）¹¹
幸福の胡蝶蘭屋さん（有限会社テンヴィクトリーズ）¹²
HANAMARO（株式会社BLOOM BROTHERS）¹³
ギフトフラワー（アットクリエイション株式会社）¹⁴
クマサキ洋ラン農園¹⁵
ギフトフラワー（株式会社E.フィールド）¹⁶
日比谷花壇（株式会社日比谷花壇）¹⁷
花キューピッド（花キューピット株式会社）¹⁸

胡蝶蘭3本立ち

3本立ち胡蝶蘭の価格を1輪あたりに換算して散布図に表したのが以下のグラフです。グラフの縦軸は1輪あたりの値段、横軸は総輪数です。1輪あたりの値段は700円を中心に600円から800円の範囲（薄黄色背景）が過密になっており、胡蝶蘭のネット通販では「1輪あたり700円前後」は正しく相場を表していると言えます。

胡蝶蘭5本立ち

上記の3本立ちと同様に、5本立ち胡蝶蘭の価格も1輪あたりに直して散布図にしてみました。こちらは3本立ちよりもさらに600円から800円の範囲の密度が高くなっており、5本立ちでもやはり「1輪あたり700円前後」という相場は当てはまります。

胡蝶蘭の通販で最安なのはこの2店

先の調査で、ほとんどの輪数において最安値だったのはHanaPrimeさんでした。ほぼ同価格帯にはプレミアガーデンさんがおり、この2店なら最安値近辺が確実です。この2店は3本立ちでも5本立ちでも、また輪数がいくつであっても、すべて相場の範囲を下回っており、お得に胡蝶蘭を買うことができます。

最安店を見る

同時に大量の胡蝶蘭が届くことが想定されないケースや、また、贈り先との関係が遠慮や配慮の要らないものであれば、格安店の胡蝶蘭を宅配業者の配送で届けても問題ないでしょう。上記の2店についてネット上のクチコミ情報を見る限り、商品にもサービスにも特に問題はなく、むしろ良好なクチコミが多く見つかります。

高価でも価値のある手渡し配達

お花屋さんによる手渡し配達を実施する店舗では、通販であってもかなり割高です。前掲のグラフで手渡し配達を実施しているのは日比谷花壇と花キューピッドですが、これらのお店は1輪あたりの価格が1,100円を超え、通常の通販サイトの6割から7割高となっています。これだけの価格差があっても売れるのは、手渡し配達に価値があるためです。

お花屋さんの手渡し配達が割高になる理由は、梱包を解いたり梱包資材を廃棄したりといったことを引き受けてくれるからです。宅配便配送の胡蝶蘭は巨大な梱包で届き、中身も大きく重いため、複数の胡蝶蘭が同時に届く就任祝いや周年祝いなどでは、梱包を解いて設置するだけも一苦労です。企業贈答の場合、こうした手間をお花屋さんに任せられる手渡し配達には、価格差に見合う価値があるのです。

このように胡蝶蘭の管理や処分には大変な手間がかかるため、受け取る現場からは「胡蝶蘭は迷惑」との声も聞かれるほどです。贈り物ですから、贈り先が負担する手間を少しでも軽くしたいものです。そして胡蝶蘭に大きな手間や費用がかかるのは到着時よりもむしろ、分別が必要な産業廃棄物が大量に出る処分時のほうです。胡蝶蘭の処分時にまで配慮した商品を選ぶのもおすすめです。

相場通りの価格で配慮の行き届いた胡蝶蘭は？

他方で、贈り先が大切な取引先である場合や、同時に複数の胡蝶蘭が届くことが想定されるような場合には、他の胡蝶蘭の中で見劣りすることがなく、取り扱いが容易な軽量さで、分別が必要な産業廃棄物を排出せず、そして相場価格におさまる値段の胡蝶蘭を探したいところです。そこで紹介したいのが、僕の取引先でもあるヒカル・オーキッドです。

ヒカル・オーキッドのフォアスPREMIUMシリーズは、見劣りしない輪数、従来品の1/5の重量、不燃ごみゼロで分別不要、落花後の株の無料回収つきと、贈り先への十分な配慮が行き届いたうえで、さらに値段は相場の範囲内（少し安め）と、選ばない理由が見つからない商品です。そして、同様の商品は他には存在しません。

以下の2枚の写真は胡蝶蘭の処分の様子で、通常の胡蝶蘭の分解後と、ヒカル・オーキッドのフォアスPREMIUMの分解後です。通常の胡蝶蘭はここから産業廃棄物と一般廃棄物に分別する作業が待っていますが、フォアスPREMIUMはハサミで支柱ごと裁断でき、不燃ごみが出ないため分別の必要がなく、すべて一般廃棄物として廃棄できます。

一般的な胡蝶蘭では、大きく重い陶製の鉢、長さ1mにもなる鉄製の支柱、鉢に株を固定するための発泡スチロール、花茎を支柱に固定するためのプラ製のクリップなど、大量の産業廃棄物が発生し、分別と廃棄には大きな手間と費用がかかります。

ヒカル・オーキッドのフォアスPREMIUMでは、和紙製または木製の軽量な花器、竹ひご製の支柱、紙テープなどの自然素材由来の可燃資材を使うことで、容易に裁断できて分別の必要もなく、すべて事業系一般廃棄物として廃棄できます。

なお、フォアスPREMIUMは高コストな商品ですので、シリーズのすべての商品が相場通りの値段というわけではなく、輪数に対して割高な商品もあります。相場通りの値段が設定されている商品のうち、選んでおいて間違いのないのは次の2点です。ご自分で調査されてもいいですが、相場通りの値段でこれ以上の付加価値を持った商品はまず見つからないはずです。

通常は3本立ち42輪を使い、特別な取引先や特別な機会に5本立ち白70輪を使えば、ほどほどの予算で大きなインパクトのある祝い花を贈ることができるでしょう。ヒカル・オーキッドのSDGsの取り組みは各種マスコミでもよく話題になっているため、話の種としても悪くない選択です。

まとめ

調査を元に検証した結果、胡蝶蘭の値段の違いは輪数の違いであり、通販の場合なら一輪あたり700円前後が相場であることが確認できました。また、お花屋さんによる手渡し配達はかなり割高ですが、法人贈答ではそれに見合う価値があることもわかりました。ただしお花屋さんによる手渡し配達でも、落花後の処分で贈り先に負担をかけてしまうのは同じです。

贈り先の負担に配慮しながら最高級の見映えの胡蝶蘭を贈ることでビジネス上の意味を最大化するなら、ヒカル・オーキッドの以下の2商品のいずれかを使うといいでしょう。贈り先への配慮と環境への配慮を両立し、優れた見映えによるインパクトを持ちながら、市場の相場価格に抑えられているため、最高のコストパフォーマンスが期待できます。

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