Twitter札所御詠歌Bot

始めたばかりのTwitterですが、意外だったのはBotが面白いこと。人のリアルな発言に混ざって、たまに名言や名台詞が流れてくると、ハッとさせられたり、心が和んだりします。

そこで、調子に乗って僕も作ってみました。札所御詠歌 (goeika) on Twitterです。このBotは、霊場巡拝の札所ご詠歌を、一時間に一回ずつランダムに(2009年12月19日時点での仕様)つぶやきます。また、たまに偈文や真言も唱えます(2009年12月22日追加)。

ちなみに御詠歌の説明は下の引用の通りなんですが、このBotは霊場巡拝の巡礼歌だけをつぶやきます。Twitterを使いながら、巡礼や遍路の気分を味わう(実際に巡ったことのある人ならその経験を思い出す)ことができるというものです。

ご詠歌(ごえいか)とは、仏教の教えを五・七・五・七・七の和歌と成し、旋律=曲に乗せて唱えるもの。日本仏教において平安時代より伝わる古式ゆかしい伝統芸能の一つである。五七あるいは七五調の詞に曲をつけたものを『和讃』(わさん)と呼び、広い意味では両者を併せて『ご詠歌』として扱う。

ご詠歌 – Wikipedia

なお、Botを作るにあたっては、プログラミングができなくても作れるTwitter botの作り方を参考にしました。配布されているファイルを使ったら、本当にプログラミングができなくても作れました。phaさんありがとうございます。

下は札所御詠歌 (goeika) on Twitterがつぶやく御詠歌の一覧です。もしかしたら今後もう少し追加するかもしれません。

四国八十八箇所

  • 霊山の 釈迦の御前に めぐりきて よろずの罪も 消えうせにけり – 四国八十八ヵ所霊場 第一番札所 霊山寺
  • 極楽の 弥陀の浄土へ 生きたくば 南無阿弥陀仏 口ぐせにせよ – 四国八十八ヵ所霊場 第二番札所 極楽寺
  • 極楽の たからの池を おもえただ こがねの泉 澄みたたえたる – 四国八十八ヵ所霊場 第三番札所 金泉寺
  • 眺むれば 月白妙の 夜半なれや ただ黒谷に 墨染めの袖 – 四国八十八ヵ所霊場 第四番札所 大日寺
  • 六道の 能化の地蔵 大菩薩 導き給え この世のちの世 – 四国八十八ヵ所霊場 第五番札所 地蔵寺
  • かりの世に 知行争う むやくなり 安楽国の 守護をのぞめよ – 四国八十八ヵ所霊場 第六番札所 安楽寺
  • 人間の 八苦を早く 離れなば 到らんかたは 九品十楽 – 四国八十八ヵ所霊場 第七番札所 十楽寺
  • 薪とり 水くま谷の 寺に来て 難行するも 後の世のため – 四国八十八ヵ所霊場 第八番札所 熊谷寺
  • 大乗の 誹謗もとがも ひるがえし 転法輪の 縁とこそきけ – 四国八十八ヵ所霊場 第九番札所 法輪寺
  • 欲心を ただ一筋に 切幡寺 後の世までの 障りとぞなる – 四国八十八ヵ所霊場 第十番札所 切幡寺
  • 色も香も 無比中道の 藤井寺 真如の波の たたぬ日もなし – 四国八十八ヵ所霊場 第十一番札所 藤井寺
  • 後の世を 思へば恭敬 焼山寺 死出や三途の 難所ありとも – 四国八十八ヵ所霊場 第十二番札所 焼山寺
  • 阿波の国 一の宮とや ゆうだすき かけてたのめや この世後の世 – 四国八十八ヵ所霊場 第十三番札所 大日寺
  • 常楽の 岸にはいつか いたらまし 弘誓の船に 乗り遅れずば – 四国八十八ヵ所霊場 第十四番札所 常楽寺
  • 薄く濃く わけわけ色を 染めぬれば 流転生死の 秋のもみじば – 四国八十八ヵ所霊場 第十五番札所 阿波国分寺
  • 忘れずも 導きたまへ 観音寺 西方世界 弥陀の浄土へ – 四国八十八ヵ所霊場 第十六番札所 観音寺
  • おもかげを うつして見れば 井戸の水 むすべば胸の あかや落ちなん – 四国八十八ヵ所霊場 第十七番札所 井戸寺
  • 子を産める その父母の 恩山寺 訪いがたき ことはあらじな – 四国八十八ヵ所霊場 第十八番札所 恩山寺
  • いつかさて 西の住居の わが立江 弘誓の船に 乗りていたらん – 四国八十八ヵ所霊場 第十九番札所 立江寺
  • しげりつる 鶴の林を しるべにて 大師ぞいます 地蔵帝釈 – 四国八十八ヵ所霊場 第二十番札所 鶴林寺
  • 太龍の 常にすむぞや げに岩屋 舎心聞持は 守護のためなり – 四国八十八ヵ所霊場 第二十一番札所 太龍寺
  • 平等に 隔てのなきと 聞く時は あら頼もしき 仏とぞみる – 四国八十八ヵ所霊場 第二十二番札所 平等寺
  • 皆人の 病みぬる年の 薬王寺 瑠璃の薬を 与えましませ – 四国八十八ヵ所霊場 第二十三番札所 薬王寺
  • 明星の 出ぬる方の 東寺 暗き迷は などかあらまじ – 四国八十八ヵ所霊場 第二十四番札所 最御崎寺
  • 法の船 入るか出るか この津寺 迷う吾身を のせてたまえや – 四国八十八ヵ所霊場 第二十五番札所 津照寺
  • 往生に 望みをかける 極楽は 月のかたむく 西寺のそら – 四国八十八ヵ所霊場 第二十六番札所 金剛頂寺
  • み仏の 恵みの心 神峯 山も誓ひも 高き水音 – 四国八十八ヵ所霊場 第二十七番札所 神峯寺
  • 露霜と 罪を照らせる 大日寺 などか歩みを 運ばざらまし – 四国八十八ヵ所霊場 第二十八番札所 大日寺
  • 国を分け 宝を積みて 建つ寺の 末の世までの 利益のこせり – 四国八十八ヵ所霊場 第二十九番札所 土佐国分寺
  • 人多く 立ち集まれる 一の宮 昔も今も 栄えぬるかな – 四国八十八ヵ所霊場 第三十番札所 善楽寺
  • 南無文殊 三世の仏の 母と聞く 吾も子心 乳こそほしけれ – 四国八十八ヵ所霊場 第三十一番札所 竹林寺
  • 静かなる 我がみなもとの 禅師峰寺 浮かぶ心は 法の早船 – 四国八十八ヵ所霊場 第三十二番札所 禅師峰寺
  • 旅の道 うえしも今は 高福寺 後のたのしみ 有明の月 – 四国八十八ヵ所霊場 第三十三番札所 雪蹊寺
  • 世の中に 蒔ける五穀の 種間寺 深き如来の 大悲なりけり – 四国八十八ヵ所霊場 第三十四番札所 種間寺
  • 澄む水を 汲むは心の清滝寺 波の花散る 岩の羽衣 – 四国八十八ヵ所霊場 第三十五番札所 清瀧寺
  • わずかなる 泉に棲める 青龍は 仏法守護の 誓ひとぞきく – 四国八十八ヵ所霊場 第三十六番札所 青龍寺
  • 六つのちり 五つの柱 あらわして 深き仁井田の 神のたのしみ – 四国八十八ヵ所霊場 第三十七番札所 岩本寺
  • ふだらくや ここは岬の 船の棹 取るも捨つるも 法のさだやま – 四国八十八ヵ所霊場 第三十八番札所 金剛福寺
  • 南無薬師 諸病悉除の 願こめて 詣る我身を 助けましめせ – 四国八十八ヵ所霊場 第三十九番札所 延光寺
  • 心願や 自在の春に 花咲きて 浮世のがれて 住むやけだもの – 四国八十八ヵ所霊場 第四十番札所 観自在寺
  • この神は 三国流布の 密教を 守り給はん 誓いとぞ聞く – 四国八十八ヵ所霊場 第四十一番札所 龍光寺
  • 草も木も 仏になれる 仏木寺 なを頼もしき 鬼畜人天 – 四国八十八ヵ所霊場 第四十二番札所 佛木寺
  • 聞くならく 千手の誓ひ 不思議には 大盤石も 軽くあげ石 – 四国八十八ヵ所霊場 第四十三番札所 明石寺
  • 今の世は 大悲のめぐみ 菅生山 ついには弥陀の 誓いをぞまつ – 四国八十八ヵ所霊場 第四十四番札所 大寶寺
  • 大聖の 祈る力の げに岩屋 石の中にも 極楽ぞある – 四国八十八ヵ所霊場 第四十五番札所 岩屋寺
  • 極楽の 浄瑠璃世界 たくらへば 受くる受難は 報いならまし – 四国八十八ヵ所霊場 第四十六番札所 浄瑠璃寺
  • 花を見て 歌読む人は 八坂寺 三仏じょうの 縁とこそ聞け – 四国八十八ヵ所霊場 第四十七番札所 八坂寺
  • 弥陀仏の 世界を訪ね 行きたくば 西の林の 寺に詣れよ – 四国八十八ヵ所霊場 第四十八番札所 西林寺
  • 十悪の 我身を棄てず そのままに 浄土の寺へ まいりこそすれ – 四国八十八ヵ所霊場 第四十九番札所 浄土寺
  • よろずこそ 繁多なりとも 怠らず 諸病なかれと 望み祈れよ – 四国八十八ヵ所霊場 第五十番札所 繁多寺
  • 西方を よそとは見まじ 安養の 寺に詣りて 受くる十楽 – 四国八十八ヵ所霊場 第五十一番札所 石手寺
  • 太山に 登れや汗の 出でけれど 後の世思えば 何の苦もなし – 四国八十八ヵ所霊場 第五十二番札所 太山寺
  • 来迎の 弥陀の光の 圓明寺 照りそう影は 夜な夜なの月 – 四国八十八ヵ所霊場 第五十三番札所 圓明寺
  • くもりなき 鏡の縁を ながむれば 残さず月を うつすものかな – 四国八十八ヵ所霊場 第五十四番札所 延命寺
  • このところ 三島の夢の さめぬれば 別宮とても おなじ垂迹 – 四国八十八ヵ所霊場 第五十五番札所 南光坊
  • みな人の 詣りてやがて 泰山寺 来世の引導 たのみ置きつつ – 四国八十八ヵ所霊場 第五十六番札所 泰山寺
  • この世には 弓矢を守る 八幡なり 来世は人を 救う弥陀仏 – 四国八十八ヵ所霊場 第五十七番札所 栄福寺
  • 立ち寄りて 佐礼の堂に 休みつつ 六字を唱え 経を読むべし – 四国八十八ヵ所霊場 第五十八番札所 仙遊寺
  • 守護のため 建ててあがむる 国分寺 いよいよ恵む 薬師なりけり – 四国八十八ヵ所霊場 第五十九番札所 伊予国分寺
  • 縦横に 峰や山辺に 寺建てて あまねく人を 救うものかな – 四国八十八ヵ所霊場 第六十番札所 横峰寺
  • 後の世を 思へば詣れ 香園寺 止めて止まらぬ 白瀧の水 – 四国八十八ヵ所霊場 第六十一番札所 香園寺
  • さみだれの あとに出でたる 玉の井は 白坪なるや 一の宮川 – 四国八十八ヵ所霊場 第六十二番札所 宝寿寺
  • 身のうちの 悪しき悲報を 打ち捨てて みな吉祥を 望み祈れよ – 四国八十八ヵ所霊場 第六十三番札所 吉祥寺
  • 前は神 後は仏 極楽の よろずの罪を くだくいしづち – 四国八十八ヵ所霊場 第六十四番札所 前神寺
  • おそろしや 三つの角にも 入るならば 心をまろく 慈悲を念ぜよ – 四国八十八ヵ所霊場 第六十五番札所 三角寺
  • はるばると 雲のほとりの寺に来て 月日を今は ふもとにぞみる – 四国八十八ヵ所霊場 第六十六番札所 雲辺寺
  • うえおきし 小松尾寺を ながむれば 法の教えの 風ぞ吹きける – 四国八十八ヵ所霊場 第六十七番札所 大興寺
  • 笛の音も 松吹く風も 琴弾きも 歌うも舞うも 法のこえごえ – 四国八十八ヵ所霊場 第六十八番札所 神恵院
  • 観音の 大悲の力 強ければ 重き罪をも 引き上げてたべ – 四国八十八ヵ所霊場 第六十九番札所 観音寺
  • もとやまに 誰が植えける 花なれや 春こそたおれ 手向けにぞなる – 四国八十八ヵ所霊場 第七十番札所 本山寺
  • 悪人と 行き連れなんも 弥谷寺 只かりそめも 良き友ぞよき – 四国八十八ヵ所霊場 第七十一番札所 弥谷寺
  • わずかにも 曼荼羅おがむ 人はただ ふたたびみたび 帰らざらまし – 四国八十八ヵ所霊場 第七十二番札所 曼荼羅寺
  • 迷ひぬる 六道衆生 救はんと 導き山に いづる釈迦寺 – 四国八十八ヵ所霊場 第七十三番札所 出釈迦寺
  • 十二神 味方に持てる 戦には おのれと心 甲山かな – 四国八十八ヵ所霊場 第七十四番札所 甲山寺
  • 我住まば よも消えはてじ 善通寺 深き誓ひの 法のともしび – 四国八十八ヵ所霊場 第七十五番札所 善通寺
  • まことにも 神仏倉を 開くれば 真言加持の 不思議なりけり – 四国八十八ヵ所霊場 第七十六番札所 金倉寺
  • ねがいをば 仏道隆に 入りはてて 菩提の月を 見まくほしさに – 四国八十八ヵ所霊場 第七十七番札所 道隆寺
  • 踊りはね 念仏唱う 道場寺 ひょうしをそろえ 鐘を打つなり – 四国八十八ヵ所霊場 第七十八番札所 郷照寺
  • 十楽の 浮世の中を たづぬべし 天皇さへも さすらひぞある – 四国八十八ヵ所霊場 第七十九番札所 天皇寺
  • 国を分け 野山をしのぎ 寺々に 詣れる人を 助けましませ – 四国八十八ヵ所霊場 第八十番札所 讃岐国分寺
  • 霜さむく 露白妙の 寺のうち 御名を称ふる 法の声々 – 四国八十八ヵ所霊場 第八十一番札所 白峯寺
  • よひのまの たへふる露の 消えぬれば あとこそかねの 勤行の声 – 四国八十八ヵ所霊場 第八十二番札所 根香寺
  • 讃岐一 宮の御前に 仰ぎ来て 神の心を 誰かしらいふ – 四国八十八ヵ所霊場 第八十三番札所 一宮寺
  • 梓弓 屋島の寺に 詣でつつ 祈りをかけて 勇むもののふ – 四国八十八ヵ所霊場 第八十四番札所 屋島寺
  • 煩悩を 胸の智火にて やくりをば 修行者ならでは 誰か知るべき – 四国八十八ヵ所霊場 第八十五番札所 八栗寺
  • いざさらば 今宵はここに しどの寺 祈りの声を 耳に触れつつ – 四国八十八ヵ所霊場 第八十六番札所 志度寺
  • あしびきの 山鳥の尾の 長尾寺 秋の夜すがら 御名を唱えて – 四国八十八ヵ所霊場 第八十七番札所 長尾寺
  • 南無薬師 諸病なかれと 願いつつ 詣れる人は おおくぼの寺 – 四国八十八ヵ所霊場 第八十八番札所 大窪寺

西国霊場

  • 補陀洛や 岸打つ波は 三熊野の 那智のお山に ひびく滝津瀬 – 西国三十三ヵ所観音霊場 第一番札所 青岸渡寺
  • ふるさとを はるばるここに 紀三井寺 花の都も 近くなるらん – 西国三十三ヵ所観音霊場 第二番札所 紀三井寺
  • 父母の 恵みも深き 粉河寺 ほとけの誓ひ たのもしの身や – 西国三十三ヵ所観音霊場 第三番札所 粉河寺
  • 深山路や 檜原松原 わけゆけば 槇の尾寺に 駒ぞいさめる – 西国三十三ヵ所観音霊場 第四番札所 施福寺(槇尾寺)
  • 参るより 頼みをかくる 葛井寺 花のうてなに 紫の雲 – 西国三十三ヵ所観音霊場 第五番札所 葛井寺
  • 岩をたて 水をたたえて 壺阪の 庭にいさごも 浄土なるらん – 西国三十三ヵ所観音霊場 第六番札所 南法華寺(壺阪寺)
  • けさ見れば つゆ岡寺の 庭の苔 さながら瑠璃の 光なりけり – 西国三十三ヵ所観音霊場 第七番札所 龍蓋寺(岡寺)
  • 極楽は よそにはあらじ わが心 おなじはちすの へだてやはある – 西国三十三ヵ所観音霊場 番外札所 法起院
  • いくたびも 参る心は はつせ寺 山もちかいも 深き谷川 – 西国三十三ヵ所観音霊場 第八番札所 長谷寺
  • 春の日は 南円堂に かがやきて 三笠の山に 晴るるうす雲 – 西国三十三ヵ所観音霊場 第九番札所 興福寺南円堂
  • 夜もすがら 月を三室戸 わけゆけば 宇治の川瀬に 立つは白波 – 西国三十三ヵ所観音霊場 第十番札所 三室戸寺
  • 逆縁も もらさで救う 願なれば 准胝堂は たのもしきかな – 西国三十三ヵ所観音霊場 第十一番札所 上醍醐寺
  • 水上は. いづくなるらん. 岩間寺. 岸打つ波は. 松風の音 – 西国三十三ヵ所観音霊場 第十二番札所 正法寺(岩間寺)
  • 後の世を 願うこころは かろくとも ほとけの誓い おもき石山 – 西国三十三ヵ所観音霊場 第十三番札所 石山寺
  • いで入るや 波間の月を 三井寺の 鐘のひびきに あくる湖 – 西国三十三ヵ所観音霊場 第十四番札所 園城寺(三井寺)
  • 待てといわば いともかしこし 花山に しばしとなかん 鳥の音もがな – 西国三十三ヵ所観音霊場 番外札所 元慶寺
  • 昔より たつとも知らぬ いま熊野 仏のちかい あらたなりけり – 西国三十三ヵ所観音霊場 第十五番札所 今熊野観音寺
  • 松風や 音羽の滝の 清水を むすぶ心は 涼しかるらん – 西国三十三ヵ所観音霊場 第十六番札所 音羽山清水寺
  • 重くとも いつつの罪は よもあらじ 六波羅堂へ 参る身なれば – 西国三十三ヵ所観音霊場 第十七番札所 六波羅蜜寺
  • わがおもう 心のうちは 六の角 ただまろかれと 祈るなりけり – 西国三十三ヵ所観音霊場 第十八番札所 頂法寺(六角堂)
  • 花をみて いまは望みも 革堂の 庭の千草も 盛りなるらん – 西国三十三ヵ所観音霊場 第十九番札所 行願寺(革堂)
  • 野をもすぎ 山路に向かう 雨の空 善峯よりも 晴るる夕立 – 西国三十三ヵ所観音霊場 第二十番札所 善峯寺
  • かかる世に 生まれあう身の あなうやと 思わでたのめ 十声ひとこえ – 西国三十三ヵ所観音霊場 第二十一番札所 穴太寺
  • おしなべて 高きいやしき 総持寺の 仏のちかい たのまぬはなし – 西国三十三ヵ所観音霊場 第二十二番札所 総持寺
  • 重くとも 罪には法の 勝尾寺 仏をたのむ 身こそやすけれ – 西国三十三ヵ所観音霊場 第二十三番札所 勝尾寺
  • 野をも過ぎ 里をも行きて 中山の 寺へまいるは 後の世のため – 西国三十三ヵ所観音霊場 第二十四番札所 中山寺
  • 有馬富士 ふもとの霧は 海に似て 波かときけば 小野の松風 – 西国三十三ヵ所観音霊場 番外札所 花山院菩提寺
  • あわれみや あまねき門の しなじなに なにおか波の ここに清水 – 西国三十三ヵ所観音霊場 第二十五番札所 御嶽山清水寺
  • 春は花 夏はたちばな 秋は菊 いつも妙なる のりのはなやま – 西国三十三ヵ所観音霊場 第二十六番札所 一乗寺
  • はるばると 登れば書写の 山おろし 松のひびきも みのりなるらん – 西国三十三ヵ所観音霊場 第二十七番札所 円教寺
  • 波の音 松のひびきも 成相の 風吹きわたす 天の橋立 – 西国三十三ヵ所観音霊場 第二十八番札所 成相寺
  • そのかみは 幾世へぬらん 便りをば ちとせもここに 松の尾の寺 – 西国三十三ヵ所観音霊場 第二十九番札所 松尾寺
  • 月も日も 波間に浮かぶ 竹生島 船に宝を 積むここちして – 西国三十三ヵ所観音霊場 第三十番札所 宝巌寺
  • やちとせや 柳に長き 命寺 運ぶあゆみの かざしなるらん – 西国三十三ヵ所観音霊場 第三十一番札所 長命寺
  • あなとうと 導きたまえ 観音寺 遠き国より 運ぶ歩みを – 西国三十三ヵ所観音霊場 第三十二番札所 観音正寺
  • 万世の 願いをここに 納めおく 水は苔より 出る谷汲 – 西国三十三ヵ所観音霊場 第三十三番札所 谷汲山華厳寺 満願堂
  • 世を照らす 仏のしるし ありければ まだともしびも 消えぬなりけり – 西国三十三ヵ所観音霊場 第三十三番札所 谷汲山華厳寺 大悲殿
  • 今までは 親と頼みし 笈摺を 脱ぎて納むる 美濃の谷汲 – 西国三十三ヵ所観音霊場 第三十三番札所 谷汲山華厳寺 笈摺堂

板東霊場

  • 頼みある しるべなりけり 杉本の 誓ひは末の 世にもかはらじ – 板東三十三ヵ所観音霊場 第一番札所 杉本寺
  • たちよりて 天の岩戸を おし開き 仏をたのむ 身こそたのしき – 板東三十三ヵ所観音霊場 第二番札所 岩殿寺
  • 枯樹にも 花咲く誓ひ 田代寺 世を信綱の 跡ぞ久しき – 板東三十三ヵ所観音霊場 第三番札所 田代寺
  • 長谷寺へ まいりて沖を ながむれば 由比のみぎはに 立つは白波 – 板東三十三ヵ所観音霊場 第四番札所 長谷寺
  • かなはねば たすけたまえと 祈る身の 船に宝を つむはいいづみ – 板東三十三ヵ所観音霊場 第五番札所 勝福寺
  • 建ちそめしより つきせぬは いりあいひびく 松風の音 – 板東三十三ヵ所観音霊場 第六番札所 長谷寺(飯山観音)
  • なにごとも いまはかなひの 観世音 二世安楽と たれか祈らむ – 板東三十三ヵ所観音霊場 第七番札所 光明寺
  • 障りなす 迷ひの雲を ふき払ひ 月もろともに 拝む星の谷 – 板東三十三ヵ所観音霊場 第八番札所 星谷寺
  • 聞くからに 大慈大悲の 慈光寺 誓いも共に 深きいわどの – 板東三十三ヵ所観音霊場 第九番札所 慈光寺
  • 後の世の 道を比企見の 観世音 この世を共に 助け給へや – 板東三十三ヵ所観音霊場 第十番札所 正法寺
  • 吉見よと 天の岩戸を 押し開き 大慈大悲の 誓いたのもし – 板東三十三ヵ所観音霊場 第十一番札所 安楽寺
  • 詣る我が身も たのもしや うかぶ夏島を 見るにつけても – 板東三十三ヵ所観音霊場 第十二番札所 慈恩寺
  • ふかきとが 今より後は よもあらじ つみあさくさに まいる身なれば – 板東三十三ヵ所観音霊場 第十三番札所 浅草寺
  • ありがたや ちかいの海を かたむけて そそぐめぐみに さむるほのみや – 板東三十三ヵ所観音霊場 第十四番札所 弘明寺
  • 誰も皆な 祈る心は 白岩の 初瀬の誓ひ 頼もしきかな – 板東三十三ヵ所観音霊場 第十五番札所 長谷寺(白岩観音)
  • たのみくる 心も清き 水沢の 深き願いを うるぞうれしき – 板東三十三ヵ所観音霊場 第十六番札所 水澤寺
  • ふるさとを はるばるここに たちいづる わがゆくすえは いづくなるらん – 板東三十三ヵ所観音霊場 第十七番札所 満願寺
  • のぼりて拝む みずうみの うたの浜路に たつは白波 – 板東三十三ヵ所観音霊場 第十八番札所 中禅寺
  • 名を聞くも めぐみ大谷の 観世音 みちびきたまへ 知るも知らぬも – 板東三十三ヵ所観音霊場 第十九番札所 大谷寺
  • 西明寺 ちかひをここに 尋ぬれば ついのすみかは 西とこそきけ – 板東三十三ヵ所観音霊場 第二十番札所 西明寺
  • 迷ふ身が 今は八溝へ 詣りきて 仏のひかり 山もかがやく – 板東三十三ヵ所観音霊場 第二十一番札所 日輪寺
  • ひとふしに 千代をこめたる 佐竹寺 かすみがくれに 見ゆるむらまつ – 板東三十三ヵ所観音霊場 第二十二番札所 佐竹寺
  • 夢の世に ねむりもさむる 佐白山 たえなる法や ひびく松風 – 板東三十三ヵ所観音霊場 第二十三番札所 観世音寺
  • へだてなき 誓をたれも 仰ぐべし 佛の道に 雨引の寺 – 板東三十三ヵ所観音霊場 第二十四番札所 楽法寺
  • 大御堂 かねは筑波の 峯にたて かた夕暮れに くにぞこひしき – 板東三十三ヵ所観音霊場 第二十五番札所 筑波山大御堂
  • わが心 今より後は にごらじな 清滝寺へ 詣る身なれば – 板東三十三ヵ所観音霊場 第二十六番札所 清滝寺
  • このはどは よろずのことを 飯沼に きくもならはぬ 波の音かな – 板東三十三ヵ所観音霊場 第二十七番札所 円福寺
  • 音にきく 滑河寺の 朝日ヶ渕 あみ衣にて すくふなりけり – 板東三十三ヵ所観音霊場 第二十八番札所 龍正寺
  • 千葉寺へ 詣る吾が身も たのもしや 岸うつ波に 船ぞうかぶる – 板東三十三ヵ所観音霊場 第二十九番札所 千葉寺
  • はるばると 登りて拝む 高倉や 富士にうつろう 阿裟婆なるらん – 板東三十三ヵ所観音霊場 第三十番札所 高蔵寺
  • 日はくるる 雨はふる野の 道すがら かかる旅路を たのむかさもり – 板東三十三ヵ所観音霊場 第三十一番札所 笠森寺
  • 濁るとも 千尋の底は 澄みにけり 清水寺に 結ぶ閼伽桶 – 板東三十三ヵ所観音霊場 第三十二番札所 清水寺
  • 補陀洛は よそにはあらじ 郡古の寺 岸うつ浪を 見るにつけても – 板東三十三ヵ所観音霊場 第三十三番札所 那古寺

法然上人二十五霊場

  • 両幡の 天下ります 椋の木は 世々に朽ちせぬ 法の師のあと – 法然上人二十五霊場 第一番札所 誕生寺
  • おぼつかな 誰かいひけん 小松とは 雲をささうる 高松の枝 – 法然上人二十五霊場 第二番札所 法然寺
  • うまれては まずおもひ出ん ふるさとに ちぎりし友の 深きまことを – 法然上人二十五霊場 第三番札所 十輪寺
  • 身と口と 心の外の 弥陀なれば われをはなれて 唱えこそすれ – 法然上人二十五霊場 第四番札所 如来院
  • 柴の戸に 明け暮れ掛かる 白雲を いつ紫の 色に見なさん – 法然上人二十五霊場 第五番札所 勝尾寺二階堂
  • 阿弥陀仏と 心は西に 空蝉の もぬけ果てたる 声ぞ涼しき – 法然上人二十五霊場 第六番札所 四天王寺念仏堂
  • 阿弥陀仏と いふより外は 津の国の なにはのことも あしかりぬべし – 法然上人二十五霊場 第七番札所 一心寺
  • 極楽も かくやあらまし あら楽し はや参らばや 南無阿弥陀仏 – 法然上人二十五霊場 第八番札所 報恩講寺
  • 阿弥陀仏と 申すばかりを 勤めにて 浄土の荘厳 見るぞ嬉しき – 法然上人二十五霊場 第九番札所 当麻寺奥院
  • 極楽へ つとめて早く 出でたたば 身の終わりには 参りつきなん – 法然上人二十五霊場 第十番札所 法然寺
  • さへられぬ 光もあるを おしなへて 隔て顔なる 朝霞かな – 法然上人二十五霊場 第十一番札所 東大寺指図堂
  • 和らぐる 神の光の 影みちて 秋にかわらぬ 短か夜の月 – 法然上人二十五霊場 第十二番札所 欣浄寺
  • 阿弥陀仏と 十声唱へて まどろまむ 長き眠りに なりもこそすれ – 法然上人二十五霊場 第十三番札所 清水寺阿弥陀堂
  • 千歳ふる 小松のもとを 住みかにて 無量寿仏の 迎えをぞ待つ – 法然上人二十五霊場 第十四番札所 正林寺
  • 一声も 南無阿弥陀仏と 言ふ人の はちすの上に 上らぬはなし – 法然上人二十五霊場 第十五番札所 源空寺
  • 露の身は ここかしこにて 消えぬとも 心は同じ 花のうてなぞ – 法然上人二十五霊場 第十六番札所 光明寺
  • 足引きの 山鳥の尾の しだり尾の 長長し夜を いのるこの寺 – 法然上人二十五霊場 第十七番札所 二尊院
  • 月影の 至らぬ里は なけれとも 眺むる人の 心にぞすむ – 法然上人二十五霊場 第十八番札所 月輪寺
  • ただ頼め よろずの罪は 深くとも わが本願の あらん限りは – 法然上人二十五霊場 第十九番札所 法然寺
  • 極楽は はるけきほどと 聞きしかど つとめて至る 所なりけり – 法然上人二十五霊場 第二十番札所 誓願寺
  • 阿弥陀仏に 染むる心の 色に出でば 秋の梢の たぐひならまし – 法然上人二十五霊場 第二十一番札所 勝林院
  • われはただ 仏にいつか 葵草 心のつまに 掛けぬ日ぞなき – 法然上人二十五霊場 第二十二番札所 知恩寺
  • 雪の内に 仏の御名を 唱ふれば つもれる罪も やがて消えぬる – 法然上人二十五霊場 第二十三番札所 清浄花寺
  • 池の水 人の心に 似たりけり 濁り澄むこと 定めなければ – 法然上人二十五霊場 第二十四番札所 金戒光明寺
  • 草も木も 枯れたる野べに ただひとり 松のみ残る 弥陀の本願 – 法然上人二十五霊場 第二十五番札所 知恩院

近畿三十六不動尊霊場

  • ありがたや 法のはじめの 天王寺 亀井にうかぶ 不動明王 – 近畿三十六不動尊霊場 第一番札所 四天王寺
  • たふとしや 大江の岸の 不動さま 滝も玉出の 名にかがやきて – 近畿三十六不動尊霊場 第二番札所 清水寺
  • みほとけの 御法楽しむ この寺に あしゃらのうたの 誓いたのまん – 近畿三十六不動尊霊場 第三番札所 法楽寺
  • いくたびも ねがいが叶う 京善寺 不動の利剱 ありがたきかな – 近畿三十六不動尊霊場 第四番札所 京善寺
  • まをふして くなんをすくふ ぐわんなれば ぶどうのちかひ たかつきたむき – 近畿三十六不動尊霊場 第五番札所 報恩院
  • ひとすじの たきのひびきも みこえにて いちがんふどう ここにまします – 近畿三十六不動尊霊場 第六番札所 太融寺
  • み仏の 護り給える 国分寺 ゆるぎなき世の 鎮めなりけり – 近畿三十六不動尊霊場 第七番札所 国分寺
  • 不動尊 宮山里に あらわれて 苦悩を救う 慈悲の御剣 – 近畿三十六不動尊霊場 第八番札所 不動寺
  • だい志ょうの いのるちからの げにいわや 石の中にも ごくらくぞある – 近畿三十六不動尊霊場 第九番札所 大龍寺
  • 世を救う 仏のちかひ ゆるぎなく ちとせ変らぬ のりのわかやま – 近畿三十六不動尊霊場 第十番札所 無動寺
  • 百千代に かけて高鳴る かぶら矢を 民安かれと はなつおん寺 – 近畿三十六不動尊霊場 第十一番札所 鏑射寺
  • 大ごまに 願いをこめて 安岡寺 祈る心は 不動明王 – 近畿三十六不動尊霊場 第十二番札所 安岡寺
  • もろもろの 病すくひし 御仏を わけてたのめよ この世のちの世 – 近畿三十六不動尊霊場 第十三番札所 大覚寺門跡
  • わけのぼる 花の嵐の 梢より おむろの山に 月ぞかがやく – 近畿三十六不動尊霊場 第十四番札所 仁和寺
  • つみとがも やきほろぼさん ちかいにて ほのほのなかに たちませるみを – 近畿三十六不動尊霊場 第十五番札所 蓮華寺
  • 大原の 里と聞きつつ 訪ね入れば また道ながら 袖しぼりけり – 近畿三十六不動尊霊場 第十六番札所 三千院門跡
  • 法のため 我がたつそまぎ ひくからに 月もくもらぬ 世を祈るかな – 近畿三十六不動尊霊場 第十七番札所 曼殊院門跡
  • ありがたや 聖の森に ひびく法螺 智慧のほのおに 心あらわる – 近畿三十六不動尊霊場 第十八番札所 聖護院門跡
  • おほけなく うきよのたみに おほふかな わがたつそまに 墨染めの袖 – 近畿三十六不動尊霊場 第十九番札所 青蓮院門跡
  • ちえをつみ とくをみがくの てらなれば このよをてらす のりのともしび – 近畿三十六不動尊霊場 第二十番札所 智積院
  • むらさきの 雲の峰々 中山の 衆生たすくる 五大尊 – 近畿三十六不動尊霊場 第二十一番札所 中山寺
  • はるばると したいきたれる きたむきざん いままのあたり おがむうれしさ – 近畿三十六不動尊霊場 第二十二番札所 不動院
  • 千年経て わきて尽きせぬ 山清水 不動の慈悲を 今に伝えて – 近畿三十六不動尊霊場 第二十三番札所 上醍醐寺
  • 大聖の 祈る力は げに岩屋 石の中にも 極楽ぞあり – 近畿三十六不動尊霊場 第二十四番札所 岩屋寺
  • もろともに あわれと思へ 山桜 花より外に 知る人もなし – 近畿三十六不動尊霊場 第二十五番札所 円満院門跡
  • 詣で来る 人のねがひの 満ち足れと ただひとすじ耳 祈る明け今れ – 近畿三十六不動尊霊場 第二十六番札所 無道寺明王堂
  • 白露の 玉まくくずの かつら川 くる秋にしも 我はかへらん – 近畿三十六不動尊霊場 第二十七番札所 葛川息障明王院
  • あらたなる 不動の利益 諸人の ねがひをここに 香里のみやま – 近畿三十六不動尊霊場 第二十八番札所 成田山明王院
  • あめつちの めぐみはかみの おしへなれ いこまのてらへ まいるたのしさ – 近畿三十六不動尊霊場 第二十九番札所 宝山寺
  • ふたはたの あまくだります むくのきは よよにくちせぬ のりのしのあと – 近畿三十六不動尊霊場 第三十番札所 如意輪寺
  • 龍泉に 汲めどもつきぬ 慈悲の水 不動の智火を かがよわせつつ – 近畿三十六不動尊霊場 第三十一番札所 龍泉寺
  • 滝谷の 滝に流るる 加持の水 汲むも尊き 恵みなりけり – 近畿三十六不動尊霊場 第三十二番札所 瀧谷不動明王寺
  • 七滝に 心きよめて 不動尊 祈る願ひの 叶はぬはなし – 近畿三十六不動尊霊場 第三十三番札所 七宝瀧寺
  • ますかがみ うつしおこする すがたをば まことにみよの ほとけとぞみる – 近畿三十六不動尊霊場 第三十四番札所 根来寺
  • 五大尊 我六大の この身をば 三密具足 なさせ給へよ – 近畿三十六不動尊霊場 第三十五番札所 高野山明王院
  • ありがたや 生死苦海の 浪風を 切りはらいたまふ 智慧の御剣 – 近畿三十六不動尊霊場 第三十六番札所 高野山南院

新西国霊場(2009年12月22日追加)

  • ありがたや 法のはじめの 天王寺 亀井にうかぶ み仏の影 – 新西国霊場 第一番札所 四天王寺
  • かしこな 法のはじめの 名をとりて なにわの寺は すえの世までも – 新西国霊場 第一番札所 四天王寺
  • 父の里 立ち出で来たる 母の里 また立ちかえる 父の故郷 – 新西国霊場 第一番札所 四天王寺
  • たふとしや 大江の岸の 観世音 滝も玉出の 名にかがやきて – 新西国霊場 客番札所 有栖山 清水寺
  • 逢ひがたき 法の佳木を 得たる身は 苦しき海に などか沈まむ – 新西国霊場 第二番札所 太融寺
  • なにわ江の 昔ながらの 鶴満寺 今も変らぬ 法のみ光 – 新西国霊場 第三番札所 鶴満寺
  • みなかみは 清き流れの 水間寺 願う心の 底は濁らじ – 新西国霊場 第四番札所 水間寺
  • 紀の国や 峰より明けて 日高川 てらすは法の 道成の寺 – 新西国霊場 第五番札所 道成寺
  • 高野山 峯にかがやく ともしびは 万代きえぬ 光なりけり – 新西国霊場 第六番札所 御衣寺 宝亀院
  • はれわたる 天野の宮の 金剛寺 古にし蹟も 畏かりけり – 新西国霊場 第七番札所 金剛寺
  • 千代までも 厄災消除の おん誓い 大師のみ手の あとぞ尊き – 新西国霊場 客番札所 観心寺
  • むらさきに 雲のにほひて 観世音 在(おわ)しまします 西方の空 – 新西国霊場 第八番札所 西方院
  • 磯長なる み寺もいまも うまやどの みこのみたまは しずまりてます – 新西国霊場 客番札所 叡福寺
  • うきことの 消ゆるもけふか 飛鳥寺 末やすかれと 祈る身なれば – 新西国霊場 第九番札所 飛鳥寺
  • 仏いで 花ふるにはの ありけるに 遠きくにとは 何おもうらん – 新西国霊場 第十番札所 橘寺
  • 極楽を いずくととはば 大和なる まるこのさとに ゆきとたずねよ – 新西国霊場 第十一番札所 當麻寺
  • 詣り来て 袖ぬらしけり 萩の寺 花野にあまる 露の恵みに – 新西国霊場 第十二番札所 萩の寺
  • むら雲は あとなく晴れて 寺の名の 願いも満つる もちの夜の月 – 新西国霊場 第十三番札所 満願寺
  • 如意の輪は 願いのままに めぐりきて 身を安岡の 寺におかばや – 新西国霊場 客番札所 安岡寺
  • 神峯の山 すずしき音の かよひ来て こころの底に 響く滝つせ – 新西国霊場 第十四番札所 神峯山寺
  • 人波に おされながらも 誓願寺 心にふかく 頼みきにけり – 新西国霊場 第十五番札所 誓願寺
  • ひとすぢに 仏の教 たどりなば 千本の道も 迷わざるらむ – 新西国霊場 第十六番札所 大報恩寺 千本釈迦堂
  • みほとけの なびく柳の谷水は 汲むにおいせぬ 薬なりけり – 新西国霊場 第十七番札所 楊谷寺
  • 千代かけて 世をば救ひの 鐘の音を 送り絶えせぬ 比叡の山風 – 新西国霊場 第十八番札所 延暦寺 横川中堂
  • くらまやま むらだつ杉の 木の間より もるるや法の あかき燈灯 – 新西国霊場 第十九番札所 鞍馬寺
  • 瀬田川の 霧も立木の 観世音 峰吹く風に 晴るる身のうさ – 新西国霊場 第二十番札所 立木山寺
  • 来てみれば すがたも花の かぶと山 寺もわが身も 薄雲の中 – 新西国霊場 第二十一番札所 神呪寺
  • ちぬの海 わたるもゝ船 あけくれに あふぐや摩耶の 法の燈火 – 新西国霊場 第二十二番札所 天上寺
  • ただ法の 宝を積みて はるばると 運ぶ歩みの 楽しかりけり – 新西国霊場 第二十三番札所 能福寺
  • 世にひびく 青葉の笛の 名にぞきく すまのみ寺の 松風の声 – 新西国霊場 第二十四番札所 須磨寺
  • 祈りなば 三つの世やすし 三身山 浮世のほかの 月の照らして – 新西国霊場 第二十五番札所 太山寺
  • 播磨路や 伽耶のみ寺の 花の庭 てらすは法の 光なりけり – 新西国霊場 第二十六番札所 大谿寺 伽耶院
  • いにしへの 鶴の林に ちるはなの 匂をよする 高砂の風 – 新西国霊場 第二十七番札所 鶴林寺
  • あや雲の 空になびきて 光明寺 仰ぐ五つの 峰は晴れたり – 新西国霊場 第二十八番札所 光明寺
  • もうずれば この世ながらの 浄土寺 るり安養の 極楽のさと – 新西国霊場 客番札所 浄土寺
  • 世の旅を 酒見の寺に かへりみて 頼むは遠き 行くてなりけり – 新西国霊場 第二十九番札所 酒見寺
  • 金剛の をしへの城の みめぐみの つゆ滋岡や 七ぐさのさと – 新西国霊場 第三十番札所 金剛城寺
  • よろづよの 人のかがみと 匂ふなる 花岳寺の 庭のいしぶみ – 新西国霊場 第三十一番札所 花岳寺
  • かみつ代の 聖の徳は いかるがの 蓮の花と かをるなりけり – 新西国霊場 第三十二番札所 斑鳩寺
  • めぐり来て 札を納めの 今は身も 心もきよき 瑠璃のみ寺に – 新西国霊場 第三十三番札所 瑠璃寺
  • ひとすじの たのむ心を 瑠璃寺の 露のひかりに むすびとめつつ – 新西国霊場 第三十三番札所 瑠璃寺

偈文・真言(2009年12月22日追加)

  • 我昔所造諸悪業、皆由無始貪瞋痴、従身口意之所生、一切我今皆懴悔。(懺悔文)
  • 弟子某甲、盡未来際、帰依佛、帰依法、帰依僧。(三帰)
  • 弟子某甲、盡未来際、帰依佛竟、帰依法竟、帰依僧竟。(三竟)
  • 弟子某甲、尽未来際、不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋恚、不邪見。(十善戒)
  • 無上甚深 微妙法、百千万劫 難遭遇、我今見聞 得受持、願解如来 真実義。(開経偈)
  • 衆生無辺誓願度、福智無辺誓願集、法門無辺誓願覚、如来無辺誓願事、菩提無上誓願證。(五大願)
  • 一心頂礼、万徳円満、釈迦如来、真身舎利、本地法身、法界塔婆、我等礼敬、為我現身、入我我入、仏加持故、我証菩提、以仏神力、利益衆生、発菩提心、修菩薩行、同入円寂、平等大智、今将頂礼。(舎利礼文)
  • 懺悔随喜勧請福、願我不失菩提心、諸仏菩薩妙衆中、常為善友不厭捨、離於八難生無難、宿命住智荘厳身、遠離愚迷具悲智、悉能満足波羅蜜、富楽豊饒生勝族、眷属広多恒熾盛、四無擬弁十自在、六通諸禅悉円満、如金剛幢及普賢、願讃回向亦如是、帰命頂礼大悲、毘慮遮那仏。(至心廻向)
  • 願以此功徳、普及於一切、我等與衆生、皆共成佛道。(普回向)
  • オン サラバ タタギャタ ハンナマンナノウ キャロミ(普禮真言)
  • オン アボキャ ベイロシャノウ マカボダラ マニ ハンドマ ジンバラ ハラバリタヤ ウン(光明真言)
  • オン サンマヤ サトバン(三昧耶戒真言)
  • オン ボウチ シッタ ボダハダヤミ(発菩提心真言)
  • ノウマク シッチリヤジビギャナン タタギャナン アンビラジビジマカシャ キャラバジリ サタサタ サラテイサラテイ タライタライ ビダマニ サンバンジャニ タラマチ シッタギリヤタラン ソワカ(大金剛輪陀羅尼)
  • ノウマクサンマンダ ボダナン バク(釈迦如来真言)
  • オン アビラウンケン バザラダドバン(大日如来真言)
  • オン バザラダドバン(金剛界大日如来真言)
  • ノウマク サンマンダ ボダナン アビラウンケン(胎蔵界大日如来真言)
  • オン アミリタ テイゼイ カラウン(阿弥陀如来真言)
  • オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ(薬師如来真言)
  • オン アキシュビヤ ウン(阿閦如来真言)
  • オン アラタン ナウサンバンバ タラク(宝生如来真言)
  • オン バイタレイヤ ソワカ(弥勒菩薩真言)
  • オン アロリキャ ソワカ(聖観世音菩薩真言)
  • オン マカ キャロニキャ ソワカ(十一面観音菩薩真言)
  • オン バザラ タラマキリク ソワカ(千手観音菩薩真言)
  • オン シャレイ シャレイ ソンデイ ソワカ(准胝観音菩薩真言)
  • オン バラダハンドメイ ウン(如意輪観音菩薩真言)
  • オン アミリトドハンバ ウン ハッ タ ソワカ(馬頭観音
  • オン シベイテイ シベイテイ ハンダラ バシニ ソワカ(白衣観音真言)
  • オン アボキャ ビジャヤ ウン ハッタ(不空羂索観音真言)
  • オン バザラダラマ ベイサジャ ラジャヤ ソワカ(揚柳観音真言)
  • オン サン ザン サク ソワカ(勢至菩薩真言)
  • オン ロホウニュタ ソワカ(日光菩薩真言)
  • オン センダラ ハラバヤ ソワカ(月光菩薩真言)
  • オン アラハシャノウ(文殊菩薩真言)
  • オン サンマヤ サトバン(普賢菩薩真言)
  • オン カカカ ビサンマエイ ソワカ(地蔵菩薩真言)
  • ノウボウ アキャシャ ギャラバヤ オンアリ キャマリ ボリ ソワカ(虚空蔵菩薩真言)
  • オン ソジリシュタ ソワカ(妙見菩薩真言)
  • ノウマク サンマンダ バザラダン センダ マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン(不動明王真言)
  • オン ソンバ ニソンバ ウン バザラ ウン パッタ(降三世明王真言)
  • オン アミリティ ウン ハッタ(軍荼利明王真言)
  • オン シュチリ キャラロハ ウンケン ソワカ(大威徳明王真言)
  • オン バザラ ヤキシャ ウン(金剛夜叉明王真言)
  • オン マカラギャ バゾロ ウシュニシャ バザラ サトバ ジャクウン バンコク(愛染明王真言)
  • オン マユラ キランディ ソワカ(孔雀明王真言)
  • ノウボウ タリツ タボリツ ハラボリツ シャキンメイ シャキンメイ タラサンダン オエンビ ソワカ(大元明王真言)
  • オン シュリマリママリ マリシュリ ソワカ(烏枢沙摩明王真言)
  • ノウマク サンマンダ ボダナン インダラヤ ソワカ(帝釈天真言)
  • ノウマク サンマンダ ボダナン ボラカンマネイ ソワカ(梵天真言)
  • オン チリタラシタラ ララ ハラハタナウ ソワカ(持国天真言)
  • ノウマク サンマンダボダナン ビロダキャヤキシャ ヂハタエイ ソワカ(増長天真言)
  • オン ビロハタシャ ナガヂハタエイ ソワカ(広目天真言)
  • オン ベイシラ マンダヤ ソワカ(多聞天真言)
  • オン ソラソバテイエイ ソワカ(弁財天真言)
  • ノウマク サンマンダボダナン マカカラヤ ソワカ(大黒天真言)
  • オン マカシリエイ ソワカ(吉祥天真言)
  • オン バザラ ケンダ ソワカ(韋駄天真言)
  • オン マリシエイ ソワカ(摩利支天真言)
  • オン キリク ギャク ウン ソワカ(聖天真言)
  • オン ドドマリ ギャキテイ ソワカ(鬼子母神真言)
  • ノウボウ マケイジンバラヤ ウシマ ボウシキャヤ ソワカ(伎芸天真言)
  • ノウマク サンマンダ ボダナン エンマヤ ソワカ(閻魔大王真言)
  • ノウマク サンマンダボダナン キリカ ソワカ(荼枳尼天真言)
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