今宮戎神社の十日戎と新世界の風景

今日は初詣を兼ねて今宮戎神社の十日戎に行ってきました。十日戎は、新年の始めに商売繁盛を祈願するお祭りです。近畿地方の戎神社ではどこでも行われるお祭りで、1月9日の宵戎、1月10日の本戎、1月11日の残り福の3日間が日程となります。福笹を授かり、福娘さんたちに俵や吉兆などの飾りを付けてもらって持ち帰ります。

今宮戎の境内

堺市民の僕ですから、本来なら日本最古の戎神社である石津神社にお参りするところなのでしょうが、僕はお祭りらしい賑やかさを求めて今宮戎に行ってきました。僕のここ数年の恒例行事です。下はその今宮戎に向かう参道ですが、一方通行になっており、もの凄い混雑です。

今宮戎の参道

下の写真は門をくぐったところ。境内はあふれんばかりの人・人・人の渦です。

境内の混雑

本殿の前で福笹をもらうと、今度は本殿の側面に移動し、福娘さんに飾りを付けてもらうのですが、これがまた凄い混雑で、行儀良く行列することを知らない大阪人は、殺気立って我先にと福娘さんに殺到します。下の写真は殺到する人々。

福笹に殺到する人々

境内ではスピーカから「商売繁盛で笹持って来い!」のかけ声とともに、スリや転倒事故に注意するように、というアナウンスが絶えず流れており、高台に設けられた警部本部からも、浪速警察署のお巡りさんたちが睨みをきかせています。ご苦労さまなことです。

浪速警察署の警察官

ちょっとした話題ですが、今宮戎神社や京都戎神社では、お参りを済ませた後で本殿の裏手に回り、銅鑼や塀をドツいて「えべっさん、今年も頼むでー」などとやるわけですが、これは戎さんが耳が遠いために、きちんと願いを聞き届けてもらう確認の意味です。しかし、聞いた話では、西宮戎神社では、本殿の後ろは鎮守の森になっており、後ろからドツくことはできないそうです。僕は今宮戎にお参りしたので、しっかりと銅鑼を三発ほどドツいてきました。

さて、無事に笹をもらって飾り付けしていただけましたので、その笹を手に新世界方面へと向かいます。僕は地下鉄御堂筋線のなかもず方面の沿線在住ですので、新世界を抜けて動物園前から地下鉄に乗って帰ろうという寸法です。下の写真は通天閣本通の入り口と通天閣。

通天閣本通り入り口と通天閣

通天閣の下をくぐったあたりで、何やらパトカーが5台と救急車が1台という大部隊が集結している風景に遭遇しました。まさに「大阪府警24時」という風情。賑やかすぎてびっくりします。

パトカーが集結

下の写真でわかるでしょうか。まさに通天閣の真下あたりです。

通天閣の真下

なんだか交通事故があったようなんですが、怪我人がどこかに消えてしまって行方不明とのことで、西成消防署の救助隊の人々が消えた怪我人を捜して右往左往する中、浪速警察署のお巡りさんたちは押し寄せる人と車を必死で誘導していました。あらゆる意味で大阪らしい、というか新世界らしい風景です。

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