昨日は半夏生(はんげしょう、2008年は7月1日)という暦日だとかで、何やら関西では「蛸の日」としてタコを食べる日とされているんだとか。さて蛸と言えば明石です。そういうわけで、食べに行ってきましたよ、明石蛸。食後には、魚の棚商店街の見物もしてきました。
魚作での食事
まず食事。鮮魚店が軒を連ねることで知られる明石の魚の棚(現地ではウオンタナと読むらしい)商店街にほど近い、明石銀座通り沿いの「魚作」というお店です。先付けで出されたのが下のもの。何か魚の肝と、野菜を煮付けたもの。よく冷えていて食欲をそそります。
続いて蛸の刺身。写真ではよくわかりませんが、立派な蛸のぶつ切りがたっぷり載っています。ほどよく甘みがあり、歯応えは十分。美味しかったです。
続いて天ぷら。蛸天と獅子唐、牛蒡という組み合わせでした。
そして最後に蛸飯です。ほんのりとした出汁の香りと蛸の旨味を活かした超薄味の一品。よくある煮蛸の炊き込みご飯ではなく、おそらく茹で蛸を作るときにでる蛸の煮汁を使ったと思われるとっても上品な味でした。上記のすべてに豆腐の味噌汁がついてお値段は2,000円也。お得すぎ。
魚の棚商店街の散策
食事を終えて、魚の棚商店街を散策。ずらっと鮮魚店が並ぶ様は圧巻です。
しかも異常に安いんですよ。スーパーで買っても足一本で千円くらいしそうな蛸が、一盛り千円とかそんな感じの値段で売られています。しかも生きていてクネクネ動いてる!
すごく大きい蛸も一匹千円台という安値で売られていました。というかそもそも、明石蛸って東京や大阪では入手すら困難なのに、ここでは普通に売られているということは、きっと水揚げされた明石蛸の大半はこの近辺で消費されているってことなんでしょうね。
もちろん生のものばかりではなく、茹でられたものも売られています。そしてこれもやっぱり驚くほど安い。
それから加工品もたくさん売られていて、下の写真の煮蛸なんて本当に美味しくて(試食だけさせてもらった)、本当にびっくりしました。思ったよりずっと濃い味付けだったんですけど、蛸の風味が強くて、濃い味付けに負けてないんです。ご飯のおかずか酒のアテにぴったりという感じ。
聞いた話では、蛸にはタウリンが多く含まれているんだとかで、夏バテ防止に効果的なんだそうです。ちょっと高級なイメージ(というか実際に入手困難だし高価)の明石蛸ですが、ちょっと足を伸ばして現地まで行けば安く手に入ることがわかったので、これから夏に向かって、たまには蛸を食べに来たいものだと思いました。