零細企業経営者・個人事業主のための凄い節税対策

そろそろ年末、今年の個人の収入もほぼ確定し、来年3月の確定申告や納税のことで頭を痛めている零細企業経営者・個人事業主も多いことと思います。このブログの読者の方々の中には、個人事業主や零細企業の経営者(常時使用する従業員の数が5人以下)で、商業(卸売業・小売業)またはサ−ビス業を営んでいる、という人も多いかと思います。Web制作のSOHOとかそういう人はみんな該当しますよね。そんな方々に、僕も使っている強烈な節税方法をお知らせします。それは小規模企業共済です。特徴は以下の通り。

  • 個人事業を廃止したり会社を解散したときに共済金を受け取れるという、いわば退職金共済(退職金の積立貯金)のようなもの
  • 事業主または役員個人が加入する(つまり個人の節税になる)
  • 掛金は月額1,000円から70,000円までの任意の金額を設定でき、全額が所得から控除される(つまり最大で年間840,000円が控除される)
  • 掛金は預貯金とは比較にならない高利回り(シミュレーションを参照)で運用される
  • つまり節税できて貯金できるという素晴らしい制度

払い込み方法は月払い、半年払い、年払いの三種類で、加入は最寄りの銀行などの窓口で即日OK(窓口の人に言えば申込書類が出てきます)。つまり、極端に言えば、今から84万円と印鑑を用意して銀行に走れば、今年の分の所得から84万円が控除される、というわけです(たぶんまだ間に合うはず)。

ちなみに払い込む掛金の金額は、加入期間の途中で変更することもできます。つまり、今年は余裕があったから年間84万円払っても、来年厳しかったら年間1万2千円まで下げることができる、というわけです。これなら、不安定な小規模事業者でも気軽に加入できますね。

僕は一昨年だかの年末に、税理士さんのアドバイスに従って加入したんですが、多く払えば払うほど節税効果が大きいので、毎年がんばって84万円ずつ払い込んでいます。こうすることで、所得税と住民税と健康保険料などをあわせると、だいたい年間40万円弱の節税効果があり、貯金(退職金的な)もできて、まさに一石二鳥、というわけです。

もちろん、母体である独立行政法人中小企業基盤整備機構がコケる可能性だってゼロではない(国が保証しているのでほぼ安全ですけど)ですし、利回りのほうも今後厳しくなる可能性もありますが、それらのリスクを補って余りある節税効果ですので、超おすすめです。

個人事業者や経営者の節税対策はいろいろありますが、普通、税理士さんやファイナンシャルプランナーさんなどがお勧めしてくるのは各種の保険商品(生命保険など)です。実際に「節税対策」と検索しても、そういうのがいっぱい検索されます。しかし、小規模事業者なら、生命保険よりも先に加入しておいたほうがいいのは小規模企業共済です。加入資格者で未加入の方は、チェックしてみてください。

しかしアレですね、零細企業の経営者や個人事業者って、あらゆる意味で優遇されてて、サラリーマン時代(いちおう僕にもそういう時代があったんですよ)にどれだけ搾取されていたかがわかります。小規模事業っていいですねー。