もう半月も前のことになりますが、敬愛する大西さんからの推薦をいただいて、このブログがアルファブロガー・アワード2007にノミネートされました。投票は今年12月2日までで、今も投票できます。ページ右上には期間限定でブログパーツも貼りました。
さて、その「アルファブロガー・アワード」ですが、サイトの説明には「アルファブロガー」とは、多くの人に影響を与えているブログの書き手のことです
、とあります。確かに僕のブログも、僕の感覚では決して少なくない数の人々に読まれていて、読んでくれている人々には、なにがしかの影響を与えているものと思います。
では僕は、このブログを読んでくれている人たちにどんな影響を与えたいと思っているのか。ちょっと大きなことを言えば、僕は、読者が僕のブログを読むことで、人生を少しでも生きやすく乗り越えやすいものになるような、そんなブログを書けたらいいな、と思っています。
従来、言論や表現の場は、偉い人たちに独占されてきました。でも、ブログは偉い人だけのものじゃなく、誰が書いてもいい(僕が書いてもいい)もので、まさにその点こそがブログの面白い点だと思うのです。僕のブログは、小さなことに悩んだりするちっとも偉くない僕を見て、読者が「ああ僕も同じだ」と思ってくれるような、または「ああ私は違っててよかった」と思ってくれるような、そんな「偉くないブログ」にしたい。
僕も、このブログの読者も、すべての人がいつか死にます。ただ一人の例外もなく。長くてもせいぜい数十年か百年ちょっと、場合によっては明日にでも終わる人生です。人が生まれて死ぬまでの時間なんて、この広大な宇宙に流れるあまりにも長大な時間からすれば、ほんの一瞬のことに過ぎず、一人の人間の存在などは誤差のようなものでしょう。そもそも人間という存在は、弱くて、脆くて、孤独で、儚いものだというのが現実だと思うのです。
映画「コラテラル」の中でトム・クルーズが演じるヴィンセントは「広大な宇宙に比べたら人間なんて塵みたいなものさ。瞬きする間に消える。お前も俺も」と言いました。ある意味この台詞は、現実を言い当てていると思います。
でも、僕たちは、そうした圧倒的な現実を直視するにはあまりにも弱すぎて、いつもそうした現実に目を向けてばかりはいられず、だからこそ、現実から目をそらすために、それこそ必死になって、仕事や趣味に打ち込んだり、家事や子育てに忙殺されたり、余興や娯楽や薬物を求めたり、恋愛や人間関係に夢中になったり、名誉や金銭に執着したりするのでしょう。
目先のことで頭をいっぱいにしておけば、考えたくないことや直視したくないこと、心の中に抱えている孤独感を、とりあえず頭から追い払うことができます。僕たちはみんなそうやって、目先のことに自分を追い込むことで、毎日を必死に生きています。弱くて、脆くて、孤独で、儚い自分を誤魔化しながら。どんな金持ちも貧乏人も、どんなに偉い人もそうでない人も同じように。
そんな中でここに、弱さ、脆さ、孤独さ、儚さを見せる僕がいて、僕のそれらとあなたが心の中に抱えているそれらが同質であるとあなたが思うなら、僕もあなたも独りぼっちではなくなるのではないか、と僕は思うのです。それはちっとも偉いことでもなければ立派なことでもありませんが、しかしそれは、個人メディアであるブログの役割の一つではあると思います。
こんな僕がアルファブロガーにふさわしいかどうかは大いに疑問ですが、ノミネートされた記念にこのエントリを挙げておきます。



