僕はブロガーとしての自分自身を、道化師か芸人のようなものであると定義しているような一面があります。もちろんこれは一般化できるものではありませんが。しかし僕はこの考え方のために、極めて罵倒しやすい奇怪な言説を唱えたり、コミュニティの常識に対して異を唱えたり、思慮深い人が語らないようなことを臆面もなくブログに書いたりします(あとセミナーでしゃべったりも)。
道化や芸人は失笑を買ってナンボです。そして失笑を買うためには、本人は至って真面目である必要があります。僕は真面目に、妙なことをブログに書いているのです。真面目に己の馬鹿を晒し、本気で怪電波を発するからこそ、誰かを楽しませたり不快にさせたりすることができるのではないかと思うのです。多くのブロガーもきっとそんなようなもんですよね? 僕のブログについて、僕が考えているのは以下のようなことです。
- いやしくも公開するものである限り、(良くも悪くも)読み手の知識や感情に変化を与えないものは書く価値がない
- 同じ事象を語る場合でも、構成を工夫するなどした方がより印象に残りやすくなる
- 読者の反応を引き出すためにはそれなりの刺激が必要
- 道化師や芸人の芸に倣って、失笑や嫌悪感を振りまくことにも興味がある
- ごく単純に、僕が書いたものが物議を醸すのは痛快
僕がブログに何かを書くと、多くの場合「また釣りか」と感じる方が少なくないようです。または「例のリンクベイティングとか言うやつか」など。それは全面的に間違い、ということはもちろんないんですが、すべて釣りやリンクベイティングと断じられることには多少の違和感が残ります。確かに僕は、同じことを書くにしても、よりインパクトの強い書き方を模索しますし、自分自身にとっても読者にとっても刺激的な(良くも悪くもですけど)ものを目指しているという一面はあります。なぜなら僕は道化師や芸人として、読者に楽しんでもらいたいと考える一面を持っているからです。
また僕は、戸籍上の本名を晒してブログを書く、いわば「実名ブロガー」の一人です。そしてその実名ブログは、僕の仕事と密接な関係があります。僕はネットにおける実名匿名の議論に興味はありませんが、少なくとも実名でブログを書いている僕は、大きなリスク(地位や名誉だけでなく金銭的にも)を背負っています。この意味では、僕のブログはいわゆる「ビジネスブログ」の類と捉えられなくもありませんし、いい加減な気持ちで駄文を垂れ流しているつもりもありません。
しかし、およそビジネスブログの類では、仕事とまったく関係のないことを書くことは推奨されません。テーマ性が曖昧になることによってサーチからの評価が不利になりますし、何よりも読者が混乱するからです。しかし僕のブログは、先述のビジネスブログのセオリーに反して、書き殴るテーマは完全にバラバラです。なぜなら、僕は少なくとも仕事のためだけにブログを書いているわけではないですし、好きなことを適当に書けないならブログの面白みも半減してしまうように思える、という面もあるからです。
そこでちょっと書いてみた(とはいえ大真面目ですけど)「女性の心ない言葉の暴力に殺された男たち[鬱文書注意]」という、仕事とは何の関係もないエントリ。このエントリを公開した結果僕が得たものは、驚くほどの讃辞や罵倒の数々 です。
こういうのって、凄く嬉しいんですよね、道化師か芸人のようなブロガーである僕にとっては。



