小田原山 浄瑠璃寺(九体寺)

浄瑠璃寺の秘仏である吉祥天女像は、正月と春と秋に特別拝観(開帳)があるのですが、今日は春の特別拝観の最終日ということで、浄瑠璃寺に行ってきました。
小田原山 浄瑠璃寺(九体寺)の山門

東方の薬師仏は過去の世界から我々を現世へ送り出し、阿弥陀仏の西方浄土へと送り出すのだそうですが、この浄瑠璃寺の伽藍配置はそれを模して、東に薬師如来を祀る三重の塔、中央に浄土を表す宝池、西に阿弥陀如来(九体阿弥陀仏)を祀る阿弥陀堂、という配置になっています。なのでまずは薬師如来を祀る三重塔から。
三重塔

三重塔からは、宝池とその向こうの阿弥陀堂が見えます。
三重塔から宝池を挟んで阿弥陀堂

阿弥陀堂の外観です。この阿弥陀堂の中に、大きな木造の阿弥陀仏が九体並んで鎮座しています。中に入り、九体阿弥陀仏や秘仏の吉祥天女像などを拝観しましたが、すごい迫力で驚きました。
阿弥陀堂

本堂から見る宝池と三重塔です。
宝池と三重塔

西国薬師霊場の朱印をいただきました。
西国49薬師霊場の朱印

実は、今回の浄瑠璃寺参拝はここからが面白かったんです。一通り境内を参拝し、外に出る途中、奥の院の案内を見つけたのです。徒歩で20分程度で行けるとのことだったので、行ってみることに。下の写真のような道を歩いて、さらに獣道のような山道を、谷に向かって下っていきます。
奥の院への道

昨日までの雨で少し濁った川が流れる谷の一番下まで、急な坂道を下っていきます。坂道は狭くて勾配がきつく、濡れた落ち葉が積もっていてたいへんな悪路です。
谷川

この丸太橋を渡れば、すぐ奥の院ですが、橋の上面にも苔がむしていて、ほとんど人通りがないことを示しています。
谷川にかかる丸太橋

そしてついに、浄瑠璃寺奥の院に到着です。奥の院といってもお堂があるわけではなく、奥の院不動尊と呼ばれる等身大の立派な石造不動三尊像と滝があるだけです。しかし、まったく人の気配のない中で出会ったお不動さんには感動しました。
浄瑠璃寺奥の院の不動明王

霊場紹介

名称
小田原山 浄瑠璃寺(おだわらさん じょうるりじ)
別称
九体寺
宗派
真言律宗
所在地
京都府相楽郡加茂町西小札場40
開基
行基
創建
738年(天平11年)
本尊
薬師如来
御詠歌
末の世に 救いの誓い たのもしく 小田原山の きよめの薬師
縁起など
738年(天平11年)行基によって開基されたと伝えられていますが、浄瑠璃寺流記事の記録では、1047年(永承2年)に義明上人が薬師如来を本尊として創建、60年後の1107年(嘉承二年)に阿弥陀堂が完成したといいます。本堂の九体阿弥陀堂(国宝)や浄瑠璃寺三重塔(国宝)、阿弥陀如来像九体(国宝)、四天王像四体(国宝)、浄瑠璃寺庭園(特別名勝及史跡)、薬師如来像(重要文化財)、延命地蔵菩薩像(重要文化財)子安地蔵菩薩像(重要文化財)、などの藤原時代の作品や、不動明王三尊像(重要文化財)、馬頭観音像(重要文化財)、石灯籠二基(重要文化財)、そして有名な吉祥天女像(重要文化財)といったの鎌倉時代の作品など、数多くの宝物を有しています。
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