SEOやSEMは必要だけど情報収集に時間をとれない人へ

SEOのサイトをリニューアルしてソーシャルニュース機能を追加し、およそ5日が経過しました。有り難いことに、応援してくださる方、ユーザー登録して使ってくださる方にも恵まれ、プレスリリースなどを出さない静かなスタートとしてはまずまずの状況です。本当にありがとうございます。

さて、僕がどのようなコンセプトでリニューアルを行ったかということについても、まだどこにもきちんと書いていませんでしたので、そうしたことについてこのエントリで触れてみようと思っています。また同時に、応援してくださっている方、ご利用頂いている方の中にも、いくつかの疑問や懸念があるようなので、それらにも答えたいと思います。

コンセプトと対象ユーザー像について

まずはコンセプトについてですが、端的に言えば「気軽にSEO・SEM関連の最新情報を一覧できるサイト」を目指しています。これは逆に言えば、SEO・SEM関連情報の収集に多大な時間や労力を投入しにくい人を対象と考えているということでもあります。

SEO・SEMを主要な業務にしている人たち(またはある種のマニア)であれば、関連しそうなフィードを片端から購読したり、海外の情報にも目を通したり、既存の各種サービスを使いこなしたりして、時間も労力も投入しながら、すでに幅広いソースから漏れなく関連情報を集めていることでしょう。ですから、この人たちには僕のサイトを使う動機はなく、したがってこの層は僕のサイトの中心的なユーザーにはなり得ません。

僕が自分のサイトを役立てて欲しいと願っているのは、業務の一部にSEOやSEMを含んではいるものの、それらは決して業務の中心ではなく、したがってそんなに多くの時間や労力を情報収集のために投入できない、という人々です。ざっくり言えば「Webサイトの制作や運営に関わる人々」です。

  • Web制作関係者
  • ECショップ店長
  • 企業内Webマスター
  • アフィリエイター

これらの人々は、業務の一部にSEO・SEMを含んでいますが、だからといってその情報収集にまとまった時間と労力を投入できるかというと、なかなかそうはいきません。他に知るべき重要なことが多すぎ、やるべきことも多いからです。そういう人たちがSEO・SEM関連情報を収集するときのフィルタとして、僕のサイトが役に立てばいい、というのが僕の考えです。

そもそもですが、SEOやSEMに関するもので、普通の制作者や運営者にも影響を及ぼすほどの重大なニュースなんて、そう滅多に出てくるものではありません。そういう珍事に備えて日頃から膨大な数のフィードを購読したりして情報収集に努めるのは、SEM業界人でもない限り、基本的には時間と労力の無駄だと僕は思っています。普通の制作者や運営者が、そんな手間をかける必要はないと思うのです。

こうした考えから「気軽にSEO・SEM関連の最新情報を一覧できるサイト」というコンセプトは生まれました。できるだけ重要なSEO情報に絞って、素早く一覧できるような簡単なサイトにすれば、忙しいユーザーさんにも「SEO情報ならとりあえずこのサイトを起点に」という具合で使ってもらえるサイトになるのではないか、と考えたわけです。

これを実現するために僕が実装したのが、フィードによる記事の自動収集です。できるだけノイズを減らしつつ質の高い情報を収集する、というところまでは自動化し、さらにそれをユーザーによる投票で絞り込む、というのが僕のイメージです。もちろん、自動収集から漏れた優れた記事をピックアップしてくれるアクティブなユーザーさんも必要な存在ですが、そんなに大勢いなくても構いません。

僕の目論見では、ソーシャルニュース機能を毎日利用するユーザー数が1,000人を超えれば、運用は安定すると考えています。1,000人のうちの70人ほどが積極的に投票してくれれば、優れた記事を抽出するフィルタとして十分に機能するでしょうし、その70人のうち5人ほどが積極的に記事を投稿してくれれば、自動収集の漏れも補完できるでしょう。

そして、僕のサイトには従来から公開していたSEOツール群のアクティブユーザーがざっと4,000人〜6,000人ほど存在します。これらの人々のうちの数%でも、ソーシャルニュース機能の利用者になってくれれば、ソーシャルニュース機能が軌道に乗るのも時間の問題だと思います。ただ現状では、3年も更新を怠ったことが響いて、定期的に再訪しているユーザーはほぼツール利用者だけであり、新機能の周知は今後の課題です。

アクティビティを晒したくない人にも優しく

twitterやblog界隈を見ていると勘違いしがちですが、世の中の人のほとんどは、自分のアクティビティを見知らぬ他人に晒すようなことは好みません。比較的アクティブなユーザーが多いとされるtwitterですら、7割弱の人がfollowもfollowerも10人以下というニュースが先日流れました。このニュースによれば、100人以上follow/followerがいるという人はわずか7.3%だそうです。

僕のサイトにおいても、履歴をすべて公開した状態でアクティブに活動してくれるユーザーというのはごく少数にとどまるに違いありません。そこで僕は、匿名での投票ができるようにシステムを設定しました。匿名投票(非ログイン状態での投票・アカウント無しでの投票)を許可したことによって、どんな人でも履歴を残すことなくコミュニティに貢献することができます。

自分のすべての行動がアカウントに紐付けられ、他の会員に(またはtwitterのように全インターネットユーザーに)公開されるタイプのコミュニティでは、アクティビティの公開を望まないユーザーは、どうしてもコミュニティに貢献しにくくなってしまいます。しかしある程度の匿名性が担保されていれば、どんな人でもコミュニティに貢献できると思うのです。

その一方で、アカウントにログインした状態で(履歴を残しながら)活動するユーザーは、単なるコミュニティへの貢献を超えたメリットを享受することができます。それは、コミュニティに貢献することを通じて露出を高めることによって、コミュニティの他のメンバーから、まずは親近感を、そして活動の内容によっては信頼感を得ることができる、ということです。

コミュニティ(しかもその中心はサイトの制作・運営に関わる人々)の中で、他のメンバーから親近感や信頼感を得るということにどんなメリットがあるか、ということについては多くを語る必要はないでしょう。僕が希望するのは、この役割はできればSEO・SEMのプロに担ってもらえると望ましい、ということです。きっと誰もがハッピーになれるでしょう。

先行するサイトやサービスとの競合について

現状すでにソーシャルブックマークサービスは飽和状態で、ソーシャルニュースにおいてもnewsingbuzzurlがすでにあり、ニッチであるSEO・SEMというジャンルですらもSphinn Japanという先行サイトがあるという中で、なぜ今さら僕がサイトをソーシャルニュース化したのかという疑問は、当然あると思います。競合に対して勝機はあるのか、という懸念もあるでしょう。

競合しそうなサイトといえば、僕がフィードによる記事の自動収集というアイデアを拝借させていただいたサイトで、晴練雨読というサイトがあるのですが、このサイトはSEO・SEM関連情報の網羅性では群を抜いており、有益な情報を自分でピックアップするだけの時間と労力のある人には、特にお勧めの素晴らしいサイトです。

またSEO・SEM専門のソーシャルニュースとして先行しているSphinn Japanは、タグラインに「Internet Marketing News & Discussion Forums」とあったり、画面右側に業界の有名人の写真をずらりと並べていることなどからもわかる通り、SEO・SEM業界人のコミュニティを目指しているようです。SEM業界の人にはきっと役立つでしょう。

これら数々の先行するサイト、または競合しそうなサイトと僕のサイトの違いは、やはりコンセプトとして述べた「時間と労力を費やさずに利用できる」ことと、対象が「サイトの制作・運営に携わる人向け」ということに尽きます。逆に言えば、時間と労力を投入できるSEO・SEMのプロ(またはマニア)であれば、僕のサイトではなく先述のサイト群をうまく利用した方がいいということでもあります。

あくまでも僕のサイトは、サイトの制作や運用(ECショップ運営など)を主な業務としている人々のためのものであり、そういう人々にとって役に立つサイトを目指しています。

このように、僕のサイトはプロやマニア向けではないという点で、先行または競合するように見えるサイトとは異なるコンセプトを持っています。したがって僕個人的には、特に他のサービスと競合するようなことは考えていません。違う対象ユーザー、違うコンセプトによる運営を志向しています。

まとめ

かなり長いエントリになってしまいましたので、ここまでの内容を短くまとめます。

  • サイトのコンセプト :
    気軽にSEO・SEM関連の最新情報を一覧できるサイト
  • サイトの役割 :
    最新のSEO・SEM関連情報を収集し、ユーザーの注目度に応じてより重要度の高いものを抽出して提示する
  • 想定する中心的ユーザー層 :
    SEO・SEMは業務の一部ではあるものの、情報収集に多くの時間や労力を割くことのできないWeb制作者・Web運用担当者。コミュニティ上ではそれほどアクティブでなくてもいい
  • 希望するアクティブユーザー :
    Web制作者・Web運営担当者に貢献することによってメリットを享受できるSEO・SEMのプロ。人数はそれほど多くなくてもいい(数名から十数名程度で十分)
  • 先行または競合するサイト :
    コンセプトや対象が異なるため、直接的な競合はしないものと考えています

最後にお願いがあります

僕は自分がWebサイト制作畑の出身(というか制作は今もやってる)であることもあり、サイトの制作や運営に携わる人々の役に立つ情報発信を、という考えのもとにサイトを公開してきました。今後の運用も自分で続けることを決意した今、これからも同様の趣旨でサイトを続けていくつもりでいます。

しかし新しくなったサイトは、現時点ではまだまだ軌道に乗ったとは言えない状況です。特に、対象ユーザー層であるWeb制作・運営に携わる人々への周知がまったく足りません。

そこで、上述の対象ユーザー層に一致する方で、僕の考えに賛同してくれる方がいたら、ぜひお願いしたいことがあります。あなたのブログで、ここに書いた僕の考えと「SEO 検索エンジン最適化 ソーシャルニュース」を紹介して欲しいんです。もちろんお手すきのときで構いません。

特に、制作関係の方とEC関係の方には、ぜひともご協力をお願いします。僕の今までの活動(とりわけ報酬の発生しないもの)は基本的にすべて、制作関係とEC関係の人々に貢献し、その対価としてそれらの方々に支えていただく、という相互関係によって成立しています。皆さんの協力なしには、僕の活動は成立しないのです。

それでは、どうかよろしくお願いします!

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