現在位置: メイン > プロフィールこれまでの歩み >

その6 - SEOとの出会いと書籍の出版

僕とSEOの出会いは2001年、僕が制作したクライアントのサイトのトラフィックを増やすという課題に挑戦していた時のことでした。独立当初はFLASHを中心としたサイト制作を行っていた僕ですが、この頃にはポータルサイトからのトラフィックを増やすためにテキストベースのサイト制作に移行しており、ディレクトリからのトラフィックを増やすことについてはある程度の成果が出ていました。しかしロボットからのトラフィック誘導は成功していたとは言えない状況でした。そんな中、僕のクライアントは奇妙なサービスを見つけました。そのサービスは「ウェブポジショニング」という聞き慣れないもので、何とロボット型検索エンジンの検索結果において上位に表示させる、というものでした。

当時、ロボット型検索エンジンの検索結果が操作可能であるという発想すら一般的でなく、もちろんSEOという言葉すらなかったため、そのようなサービスの存在は衝撃的なものでした。ちなみに、当時のロボット型検索エンジンといえば、gooやFreshEye、MSNがInktomiを使用しており、Excite、Lycos、Infoseekはそれぞれ独自開発のロボットを使っていました。そして、この年の4月にYahoo! Japan がロボット検索をgooからGoogleに切り替えたことによって、少しずつGoogleが認知されてきた、という時代です。

僕のクライアントが発見した「ウェブポジショニング」サービスは、現宣伝ジョーズ合資会社代表兼Jetrunテクノロジ株式会社取締役の藤原健吾さんが提供しているのものでした。彼はロスアンゼルスからメキシコと渡り歩きながらSEOの技術を取得した人で、我が国にSEOを紹介したごく初期のメンバーの一人でした。そして、僕とクライアントはこの藤原さんのウェブポジショニングサービスの導入を決め、僕はその時の作業を進める中で藤原さんからSEOの手ほどきを受けたのです。

その後僕は独自に海外の文献を読み漁り、同時に日本語環境で数々の試行錯誤を繰り返す、といった期間を経てSEOを身につけ、翌2002年には、サイト「SEO 検索エンジン最適化」の立ち上げと、国内初となるSEO書籍「アクセスアップのための[SEO]ロボット型検索エンジン最適化」の出版に成功します。特にこの書籍の出版は、奇跡ともいうべき幸運で、僕にとっては思い出深い出来事となっています。

SEO書籍を出版するきっかけとなったのは、僕が利用していたホスティングサービスのアングラーズネットを運営している坂本さんが、「インターネットショップのためのCGI&受注管理」や「インターネットショップのためのCGI&JavaScript」といった書籍の著者でもあり、この関係で出版社と編集者を紹介してもらうという幸運に恵まれたことでした。しかし、書籍の出版にこぎ着けるためには、ある程度の販売数を予測した上で出版社の企画会議を通さなければなりません。ところが、予想販売数を見積もるにもSEOというのはそれまで出版の例がないためベースになる数字がなく、当然ですがそれまで書籍もないくらいですから認知度もほとんど無いに等しい状況で、編集者さんの厚意がなければ会議の通過はあり得ない状況でした。

しかし、半年近くに渡って頑張った結果、幸運にも企画会議を通過することができ、僕は晴れて日本初のSEO書籍の著者となります。その後は僕の本が先行事例となり、続々と類書が出版され、「SEO書籍」は独立した一ジャンルを形成するまでに育ちました。その中で僕自身も翌2003年7月には2冊目の書籍である「SEO検索エンジン最適化プロジェクト」を出版しました。2度目は出版会議の通過も簡単なものでした。また、1冊目の書籍の出版以降は、様々な雑誌や団体などから執筆依頼や講演依頼が舞い込むようになり、ライターやスピーカーとしての仕事もどんどん増えていきました。このあたりは活動履歴のページに詳しく掲載しています。

これらと前後して、純粋なフリーランスだった僕は、周囲に背中を押される形で事業を少しずつ拡大していきます。幸運が幸運を呼び、出会いが出会いを呼び、少し前までプータローだった人間としてはあり得ないほどの逆転劇です。周囲の状況は一転し、僕もまた変化を続けていました。

 RSSフィードを購読

←直前「その5 - 交通事故から独立まで
→直後「その7 - フリーランスへの回帰

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL: