寺伝によると飛鳥時代に池辺直氷田(いけべのあたいひた)という人物が、推古天皇の叔父である蘇我馬子から仏像二体を授けられ、和泉郷横山村の家の近くに仏殿を造って奉安し、さらにその子の徳那(とくな)という人物も弥勒菩薩、観音菩薩の両尊を並べて奉安したとされ、佛を並べて安置したところから寺名ができたそうです。僕が行ったときにはご住職夫婦は本堂の裏手に日曜大工で鶏小屋を作っている最中で、それをお邪魔しつつの参拝になりました。

きけば子供さんがヒヨコを飼いたいとせがんでいるのだそうで、そのために鶏小屋を作っているのだとか。それがまた大きな鶏小屋で、隣の犬小屋がみすぼらしく見えるほどのもの。まだいないヒヨコのために大きな小屋を造っているご夫婦の姿が、失礼ながらたいへん微笑ましく思えました。僕が声をかけると、奥さんがすぐに本堂を開けてくれて、僕は蝋燭と線香を供えて拝みました。その後、奥さんに御朱印を書いていただいている間に、境内の大師像にご挨拶をします。なんともかわいらしい大師像です。

大師像にご挨拶を終えると御朱印ができていました。奥さんから「槙尾山に行かれたところですか?」などと訊かれたりして、そうです、などと軽く世間話を交わし、お寺を後にします。お寺の前には立派な地蔵堂があり、それが気になっていたのです。

仏並寺の山門前の地蔵堂には、「不食地蔵」と書かれていました。木札には「不食地蔵尊 御詠歌」があったのですが、残念ながら字がかすんで読めませんでした。ここにもお参りしたあと、車に乗り込み次の目的地に向けて再出発です。

霊場紹介
- 名称
- 天王山 佛並寺(ぶつなみじ)
- 宗派
- 高野山真言宗
- 所在地
- 大阪府和泉市仏並町330
- 開基
- 池辺直氷田(いけべのあたいひた)・池辺徳那(とくな)
- 創建
- 600年前後
- 本尊
- 十一面千手観音
- 御詠歌
- みなひとの となうるこえは ぶつなみの てらはじょうどの ひかりなりけり
- 縁起など
- 池辺直氷田(いけべのあたいひた)が蘇我馬子から授けられた仏像二体を奉安し、直氷田の子である池辺徳那もまた弥勒菩薩と観音菩薩の両尊を並べて奉安したことから仏並寺の名がついた。付近の地名「仏並町」もこの寺名から始まったと伝えられる。
- 加盟霊場
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- 和泉西国三十三所観音霊場 第2番札所
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