無価値なページがいくらあっても邪魔にはなりません

SEO みたいなことを仕事の一部にしていると、次に挙げるような怒りの声を頻繁に耳にします。もしかしたら、今このエントリを読んでいるあなたも、こういうことを考えることがあるかもしれません。

  • 質の低いページがありすぎるせいで、自分のページにアクセスが集まらない
  • 便所の落書きのようなページが自分のページよりも上位に表示されているのは我慢ならない
  • スパムサイトや内容のないページはすべて消えてしまえばいい

しかし、これらの意見には根本的な錯誤があります。確かに、ウェブ上には非常に質の低いドキュメントが数え切れないほどあります。しかし、だからといって無価値なページが邪魔だということはありません。ウェブ上のトラフィックをより多く集めているのは、無価値なページ群ではなく、より優れたページ群だからです。つまり、無価値なページをいくら排除したところで、それだけではあなたのページに多くのトラフィックが集まることにはならないのです。悪い冗談を言うのが許されるのであれば、邪魔なのはより優れたページ群なのであって、あなたのページよりも優れたページ群を排除する方が、あなたのページのトラフィック増加にはプラスになる、といったところでしょうか。

このブログではここまで何度も触れてきたことですが、限られた時間や予算の中でサイトを運営していくのですから、サイトの価値を高めるべく有用なコンテンツを練っていくことに集中することが得策です。客観的に見て価値が低いと思われるにもかかわらず上位に表示される競合のページがあったとしても、その真似をして価値を高めない施策にコストを割くのは得策ではありません。少しでも多くの価値あるコンテンツを送り出すことにコストを割くべきでしょう。例えば SEO でありがちな施策として、HTML タグやキーワードの出現頻度の調整、といった作業がありますが、それらの作業がコンテンツの価値を高めるでしょうか?

  • HTML タグをいくら調整しても、本質的な意味でのページの価値は上昇しない
  • キーワードの出現頻度をいくら調整しても、本質的な意味でのページの価値は上昇しない
  • 買ったリンクや自作自演による被リンクをいくら増やしても、本質的な意味でのページの価値は上昇しない

当然のことですが、上に列記したような作業は SEO の作業としてはありがちですが、コンテンツの価値を高めるものではありません。さらに、HTML タグやキーワードの出現頻度をどう調整したところで、そうした作業が検索結果の順位に与えるインパクトはそう大きくはないのです。このことは、多くのウェブマスターが SEO に対して持っているに共通した実感なのではないでしょうか。少なくとも、検索エンジンがサイト内のすべてのページをきちんとインデックスできる程度の完成度のあるサイトにおいては、「キーワードをどうマークアップするか?」とか、「キーワードの出現頻度をどの程度に調節するか?」などといったことは、検索結果の表示順位に与えるインパクトはそう大きくはないのです。

検索エンジンはユーザーにとって価値のあるページをより上位にリストするべくアルゴリズムを改善しています。それをふまえて、このブログの読者の方には、不毛な作業に追われることのないようにしていただきたいものです。現在の SEO において何よりも重要なことは、優れたコンテンツを公開し、関連のある外部のページから自然なリンクを得ることです。ウェブ上に数え切れないほどある情報は、よく言われるとおり玉石混淆で、しかも石のほうが圧倒的に多いものです。下を見ていたらきりがありません。下を見て腹を立てている暇があったら、上を見て、より優れたコンテンツを生み出すべく努力するべきでしょう。

もし検索結果の上位に無価値なコンテンツへのリンクが並んでいると感じても、あなたがすべきことは、その無価値なコンテンツに倣ってタグを調整したりすることではなく、より価値のある、優れたコンテンツを生み出すことです。あなたが思っているほど、無価値なコンテンツはトラフィックを集めてはいません。以下に、優れたコンテンツを生み出す参考になりそうなページをリストしておきます。

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