切込隊長へのお礼を兼ねてネット広告の話題など

隊長がこんな話に付き合ってくれるっていうことがにわかに信じられない気もするわけですが、一応ここまでのやりとりをまとめるとこんな感じになります。

  1. SEOの10のステップとSEO業界の裏側
  2. SEO業界についての住太陽氏の言説が笑える
  3. 切込隊長が釣られてくれて嬉しい
  4. 続・SEO話 〜釣られたか(’A`)

で、最後の隊長のエントリを見ると、とっても興味深い感じのことが書かれていて、二重に驚きました。切込隊長っていうと、正直なところ何をやってる人なのかもよくわからなくて、アレだったわけですけど、少なくともこの件に関してはなんだか温度感が近い感じなのかなあ、などと僕が勝手に親近感を抱いてみたり。それは以下のあたり。

一言で言えば、月間2,000万かけてSEM使うより単発500万ぐらいでSEOかけたほうが効果が大きいこともあるので、当面は併用していきましょう、ってことかと。ただ、SEO対策は結果を出すのに何週間もかかることがあり、効果測定すんのに話にならん(クライアントが怒る)のと大事なキャンペーン時期を取り逃すので、試行錯誤は相当必要であります。

んが、最近多いのはコストの問題でSEO対策を「中心に」やろうというプロジェクトがあること。正直、これはよろしくない。まあ、これは検索エンジンの業界全体が大移動して、いままで既得権に乗って暮らしていた大手CPあたりが足場を失って右往左往してるだけなのかも知れませんが。

特に印象的なのが上の二段落目。本来なら検索連動型広告は低コストが売りのはずなのに、ここしばらくは大企業を中心にアホみたいな金額でキーワードを大人買いしてて、検索連動型広告はちっとも割安なものじゃなくなっちゃったような側面もあるんですよね。で、これまた大企業を中心に、「もしかしてSEOのほうが割安じゃね?」みたいな話が大真面目にされちゃう。さらに、広告代理店は検索連動型広告では儲からないから「SEOのほうが断然儲かるじゃん」みたいな話になっちゃう。これはよろしくないです。まさに隊長のおっしゃるとおり。つまり僕が思うに、「コストの問題」っていうのはクライアント側と広告代理店側のそれぞれに存在するんじゃないかと思うわけです。

隊長の例では「月間2,000万のSEM」とか「500万のSEO」とかですけど、大企業はそのすぐ横で「マスメディアと街頭プロモーションとプレゼントキャンペーンを連動させて3ヶ月で4億円」みたいな勢いじゃないですか。なのに、ネット広告は「金を突っ込んだ分に応じてリターンがあるから反響や費用対効果が読みやすい」とかいう理由で、クライアントはわけもわからずに予算をネット寄りに配分し始めたりする。でも、ネット広告の予算が巨大化しすぎると、今度は使い道がなくなっちゃう、と。

大企業が「よっしゃネット広告だ」と意気込んでみたり、広告代理店がクライアントの予算をアホみたいに溶かして儲けようと思ったって、そりゃあネット広告では、マス広告や街頭キャンペーンみたいな勢いで予算を垂れ流せるようなメニュー自体が存在しないわけですから。唯一近い感じがするのがポータルサイトのトップページバナーとかですけど、それ以外の広告、例えばSEMやアフィリエイトでは、溶かせる予算にも引き出せる効果にも限度がありますからねえ。そこでSEOを引き合いに出して、クライアント側からはSEOに予算を大量投入してで費用対効果を高めよう、とかいう話になっちゃったり、広告代理店側からはSEOで予算をバリバリ溶かそう、みたいな話になっちゃったりすると、これはもう本当に困った話です。

おそらく、隊長が「いままで既得権に乗って暮らしていた大手CPあたりが足場を失って右往左往してる」っておっしゃってるのは、ネット広告にまつわるこの辺の一連のことかと思ったりしました。こんなことならネット以外のプロモーションやキャンペーンのほうがお金の動きがまともだ、ってことになっちゃいますからね。なんだかんだ言っても、大きなお金の動きを中心に見たら、ネット広告はまだまだこれから、ってところなんでしょう。まあ僕は詳しくないんでよくわかりませんし、あんまり知りたくもないんですけど。

また、検索連動型広告については、ごく近い将来大きな変化がやってくることもあって、大手プロジェクトを中心にweb向けプロモーションの軸としては扱いづらいね、という話が出るのも事実。

これは特にネット系広告代理店の中の人たちに共通した意見みたいですね(などと他人事のように言ってみるテスト)。考えるだにしんどいです。ただ救いなのは、向こう半年やそこらくらいは、少なくとも日本市場においては大きな変化はないだろう、ってことくらいでしょうか。その後に変化が起き始めるのは確実でしょうし、そこから先のことは知りませんけど。でもしかし、だからって言って「SEOを中心に」ってのは余計によろしくないだろうというのも隊長に同意です。そもそも、すぐそこに迫ってきている検索連動型広告の変化についてもそうですけど、その次にはウェブサーチ自体の変化も迫ってくるわけですから。

ああ、またとりとめのない文章になっちゃった。

最後に報告ですが、この一連のやりとりの間に、隊長のところから誘導されてきたことによって発生したと思われるページビューが、少なくとも6,000以上(多分8,000やそこら。間接的なものを含めるともっとずっと多いはず)くらいはあったことをお知らせしておきます。凄いですね、マジで。
また機会があったら遊んでください。

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